2006年10月17日
ミリでいきましょう
建築の寸法はミリが基本です。
あなたは寸法で「150」と言われたら、センチを想像しますか?
それともミリを想像しますか?
この認識だけでも最大135センチの誤差の可能性が出て来ます。
今回のブログはオーナーさんが身につけないと、とんでもない失敗になることもあるという警鐘です。
建築や製造機械関係の人たちは、寸法を確認するとき当たり前のようにミリで話します。
そのような接点がない人たちは、一般的にセンチでコミュニケーションします。
運動用具や服なども「センチ」を基準にしたサイズ分けになっています。
日常生活において、サイズの確認はほとんどが「センチ」の単位でやり取りします。
ところが建築は「ミリ」単位でやり取りをします。
これは一般住宅だろうが、高層ビルだろうがダムだろうが橋だろうが、図面の表記は全部「ミリ」です。
ミリの扱いに慣れておかないと、とんでもない失敗につながることがあります。
以前読んだ本の事例によりますと、1枚1000万円以上の床板の扱いにおいて、施主と電話で打ち合わせをした実例が取り上げられていました。
施主は「15」といい、建築業者は「15ですね」と確信しました。
この時施主は15センチのつもりで話しており、建築業者は15ミリのつもりで回答していたのです。
結果135ミリの誤差が生まれてしまいました。
1800ミリの寸法で1,000万円を超える金額の床板を使う工事だったのに、本来の寸法よりも誤差が生じたのです。
とても床の間にこだわっていたために、そこまでの予算を投じていた床の間工事の取り返しのつかないミスにより、打ち合わせを行った担当者は数日間行方不明になったそうです。
その担当者は無事に戻ってきたそうですが、自分のミスで1,000万円単位のトラブルが起きて、どうして良いのかわからなくなってしまったようです。
結局棟梁の機転で事なきを得、一時は墜落の危機だった事態も何とか軟着陸できたとのこと。
1,000万円を超える床板もすごいが、電話ひとつでこんなことが起こりえるのが「センチ」と「ミリ」の誤認識の怖さなのです。
一般住宅でもユーザーの方は「センチ」を結構使いたがります。
建築業者は当たり前のように「ミリ」を使います。
念のために「何センチ何ミリですね」まで、いちいち確認できれば良いのですが、実際には難しいでしょう。
この点においてはユーザーの方は、建築業者の表記方法を取り入れて打ち合わせに望んでいただきたいと思います。
また、図面上の寸法は「芯寸法」といって、柱や壁の中心間の寸法が表記されています。
壁厚によっても違いますが、仕上がり寸法はもっと小さくなります。
基本中の基本ですが、初めて家を建てる人は注意しましょうね。
図面上「2730ミリ」と書いてあっても、実際の有効寸法は「2570ミリ」位になります。
ぎりぎりの家具配置を予定しているのであれば、家具の寸法を測って建設会社に「置けますか?」と確認も怠らないようにしましょうね。
大体の会社は「持ち込み家具リスト」とか用意してあって、「書いておいてくださいね」と言ってくれますけど。
注文住宅を考えている人は、ミリでの打ち合わせに慣れること。
まずは心がけてみてください。
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- at 10:53