2006年10月25日
計画のゆとり
段取り八分という言葉をご存知でしょうか?
ことを成すのに計画が8割のウエイトを占めるという意味です。
もちろんそれだけ計画が大事なのは誰もが認めますよね。
しかし、残りの2割も無視できない数字です。
建売住宅や中古住宅は、見てすぐに決めることができます。
図面だ何だの話よりも見てすぐにわかるからです。
営業の説明も「見ての通りですから、気に入ったら決めてください」と簡潔なものです。
現物がある訳ですから。
しかし、注文住宅というのは事前の図面をある程度確定させておかなければならない反面、図面通りに進めるには限界があります。
いえ、正確には限界というよりも、お客さんに不満が残る可能性があります。
実際に建築中の建物の中に立ったときに感じること。
収納の前に立った時に、思いつくアイデア。
図面以上に良い家にするためにできることが、建築中の現場で見えてくることはあります。
実はたびたびコメントを書いていただいているhiroさんのブログを見ていて、同感だなぁ、と影響を受けてこのネタを書きました。
最初から決めたとおりに進むのはある意味理想的ですが、「約束通りの建物を作らせて欲しい」とお客様の口を塞ぐようなやり取りでは不満が残ります。
やりながら整えるための「あそび」を持たせることでお客様の満足度が違います。
初めて家を建てる人がほとんどなのですから、図面を決めただけで着工後の変更拒否は酷というものです。
もちろん構造躯体に関わる強度的な物は変更してはいけませんので、事前の認知が必要です。
「この部分は設計上重要な部位ですので、今後の変更はできません。しかし、造作や表面の化粧部については現場の進行中でも変更の期限さえ守っていただけましたら協力できます」
この位言ってくれる建設会社なら信用できます。
外壁や屋根材なんかは街並みと見比べて現地で検討するのと、机上の図面でイメージするのでは全然違うのです。
それすらも許さない計画自体は知らずに入ってしまった一方通行の道にも似ています。
建設会社の仕事は確かに図面通りの家を建てることなのですが、図面に書かれていないことでも現場で気付いて改善できることは改善した方が絶対に良いのです。
片や初めて家を建てる人。
現場が始ってからの対応にも応じてくれる幅を示してくれた方がより安心だといえるでしょう。
自分の決定に自信のない部分については変更の期限を必ず確認しておきましょう。
「変更はいつまで大丈夫ですか?」
この質問に対して
「構造に関わる部分はいつまで。色決めはいつまで。棚の割付や化粧の仕上げは現場の立会いで」
こんな風に答えてくれる建設会社であれば、初めての家作りでも相談しやすいですし、失敗も少なくて済むでしょう。
もちろん変更を少なくするために、図面の見方も最低限は身に付けたいところですけど・・・
(先日のブログで書いたとおり)
着工後は注文を受け付けない住宅は注文住宅と呼べるのかと思いながら。
- by
- at 08:49
コメント
すぎおかさんにそう言ってもらえると、心強いです。ありがとうございます。
hiroさんの家作りの姿勢は好きです。
万人に合うやり方ではないにしろ、それを求めている人もたくさんいると思います。
そんな人たちの期待にこたえたいですね。
建設会社の仕事は、最低、図面以上の家を建てることが仕事です。
ここを履き違えている奴は、
「僕が成敗します!」
皆様におかれましては、図面どおりの仕事をしていただきたいですね~。
「変更は受け付けない」
僕から見ると、世界の七不思議、有り得ない世界です。
皆さん、今の姿勢で続けてください!
僕の楽勝ですから!
今日もお気楽なちしおでした
ちしおさん
それもまたしかり
自己責任の自覚のあるお客様にはその進め方の方が信頼を得られることと思います。
お客様ごとに満足のゴールが違うところが建築の難しい面ともいえますよね。
八方美人といわれそうだけど
hiroさんの言うのも理解できるし
ちしおさんの言うのも理解できます。
営業も現場も経験している私にしてみると、どちらも正しいというか、どちらのパターンもお客様の希望するパターンとしてはありえます。
営業の経験から行きますと、言い出せない希望を汲み取ってあげたときの感動があります。
現場の経験から行くと、金にもならないダメ直しなんて勘弁してくれよ、と思います。
自分の仕事のスタンスとしてどちらを軸に考えているかということだと思います。