2006年10月31日

解体したけど建てられない(泣)

境界線の問題って意外と表面化しないんですけど、収集不能になるケースもあり、割と大変です。

北海道はまだいい方らしいのですが、古い土地柄に行きますと「ここからはわしの土地じゃあ」「んにゃ、そこはお前さんの土地じゃねぇ、わしんとこの土地じゃあ」と尖閣諸島さながら紛争が起きたりしています。

今日は境界線がはっきりしない土地での建替えの苦労話です。

建替え予定の人は必見ですよ。今日もよろしくお願いいたします。
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境界線の出し方をご存知ですか?
三角形以上の多角形に配置される境界点を結んだ線が「境界線」になります。


ではまず境界点の出し方を。


国土調査時の基準点から測ってくるのが正式なやり方です。
有資格の測量士が基準点の座標をベースに、角度と距離を測って割り出します。


手順を追えば間違いはないのですが、「ミリの狂いもない?」と聞くと「わからん」といわれました。


違う人が最初から同じ手順で測量するとわずかながら誤差はあるようです。
それこそ「1ミリ」とかそういうレベルらしいのですが・・・


「あまり聞かないで」と言われたので、何か事情もありそうでした。
詳しい人コメントお願いいたします。


測量士全員に聴いたわけではありませんが、多少の誤差範囲はあるでしょう。


厄介なのは、誰がいつ決めたかわからない境界石が埋まっている土地です。


古家の位置も大体いいところなので、当てにして建替え工事の計画を進めたことがあります。


役所に聞いても「それで判断してください」とのこと。


念のために測量士を交え確認したところ、


「近隣に国土調査の基準点がない。かなり遠いところから追ってこないと出せないので、出来高払いの作業量で一箇所目の境界石を決めるのに最低25万円は見てください」


「最高いくらかかりますか?」


「50万円かかる可能性もあります」


小樽市の昔の繁華街。
私道と市道が入り組んだ上に、近隣には「明らかに道路だろここは?」と言うところに家が建っていたりする、カオスな土地柄。


なぜ見積もりで金額が出ないかと言うと、入り組んでいる土地柄の上に、好き勝手に建てられた古家が測量点を結ぶ障害になっているため、あちらこちらから点を結ぶルートを現地で調整しながら進めなければならないとのこと。


測量器具同士が見える状態で繋がっていかないと測れない、途中に障害物があった時には迂回しなければならず、現地に併せて行うしか方法がないので出来高制になると言うのです。


役所に行きました。
「50万かかるかもしれないと言われたんですが、やらなきゃ申請おろしていただけませんか?」


「いや、そういう訳じゃないけど、境界わからないの?」


「一応1箇所あります。あとは、隣地の方の立会い承認はいただけるのですが」


「じゃあそれで決めましょうか」(と一度は言ったのです、担当者は!※重要)


建物の契約も無事終わり、解体工事も済みました。


近所の石倉倉庫が、仮住まいに。
それはそれでステキな環境ともいえます。


んで、確認申請も降りてきていましたので、これから着工と言うところ役所からストップがかかりました。


建築関係者はこの異常さがわかりますよね。


確認が降りているのにストップがかかったのです。


着工の時点になって役所からの指導があり、「境界線をはっきりさせてください」とのこと。
それまでは着工禁止。


費用負担を強制できないから、今入っている境界石と、隣地所有者の立会い承認とサインでいいよ、と言っていたのはなんだったのか?


お客さんのうちのばあちゃんは倒れちゃうし、「担当を代えてください」と会社には電話が来るしで、もう大変でした。


結局、基準点から追ってくることに・・・


28万円でやってもらいましたが、負担金は会社とお客様の折半。


ちなみに市道に接道しているので、市の境界でもあるはずなのですが、「市の土地はどこまでなのか示してくださいな」とお願いしても、行政に必要な境界の確認ではないので施主の負担で行ってください。
とのこと。


何とか遣り方を出した後も、役所の立会いがあり、その後にやっと着工の許可が下りました。


着工予定は2週間ずれてしまいました。


境界ネタはほかにもたくさんあるのですが、当事者として一番苦労したのはこの物件です。


お役所の回答がひるがえり、「こうしなきゃダメ」と突然開き直る。


まぁ確かに言うことは間違っていないし、こちらも拡大解釈的にねじ込んだ確信犯的な交渉の仕方はしていました。


でもねぇ。


突然「工事しちゃいけません」はないとは思いませんか?


良い経験をさせていただきましたので、その後の建替え工事において境界線のトラブルは皆無でした。


全部事前に確認と問題解決をはかれるようになっていましたので、「鍛えていただいたなぁ」と今では感謝しております。


境界石があるからと言って、過信してはいけません。


お役所から突然工事中止を言い渡されないように、確認を忘れずにしましょうね。


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コメント

あります。あります。
というか、今施工中の現場がまさしくそれでした。
以前も経験しているので、その辺は確認していたのですが、今回の役所の対応はかなりスゴクて、大変でした。。

  • hiro
  • 2006年10月31日 12:27

hiroさん
所変われど役人変わらずといったところでしょうか?

後出しでお金の掛かる対応を求められるのはキツイですよね。
お客さんからは「払う気はないよ」とプレッシャーかけられますし。

でも本来は、建築に必要な土地の確保は施主責任なので、協力を求められるのが筋合いなのですけど、10年以上前のペーペー時代の物件でしたので、その点においても強く言うことができず、落ち込んだり、冷や汗をかいたりで大変だった記憶があります。

と言うことで
み~な~さ~ん
できるだけ広い土地で家を建てましょうね!

広い土地より、少々広めの心構えで行って欲しいもんですね。

僕は、役所が「大嫌いです」

あまり大きな声では言えませんが・・・

理由?「役所」だからです。

すいません、精進します。

ちしおさんに嫌われたんじゃしょうがないですね。
ちなみに私はそんなちしおさんが好きです。

公務員もいつか入居者になることもあるでしょう。
公務員に給料を払っているのは「役所」です。
ほら、ちょっと役所が好きになったのでは?

すいません!

思いっきり忘れてました!

僕のお客さんで・・・ 「役所務めの方が多い」って事を

ちなみに僕の一番大好きなお客さんは、

夫婦で・・・「市役所」勤め。

そして、市役所内で・・・紹介の輪をひろげていただいて・・・

やっぱり、声を大にして言いたい!

「僕は市役所は大好きです!」

「でも建築課はきらいです!」

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