2006年11月17日

変わらないモノ

人間が作るものはどんどん進歩します。

新しい技術が出るたびに改善されていき、どんどん良くなっていくのですね。

言い換えると、今の新建材は、未来では旧建材になります。

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外壁なんかで言うと光触媒やナノ親水などの先端技術も、近未来では旧規格になってしまうんです。


この分野において言えることは、メーカーが商品開発に力を入れているので、新しい素材が作られてきているということです。


なぜ、商品開発がされるか知っていますか?


簡単な理屈です。


完成していないから・・・


欠点があるから商品開発が行われるのです。


完成していて、欠点もなければ、開発する必要がないのです。


例えば外壁を例に挙げてみましょう。


防火性を上げるためにモルタルの外壁が義務付けられました。


素材の防火性を維持しながら、窯業系のサイディングが開発されました。
この時のことを覚えている人から聞いた話では、完璧な外壁材という触れ込みで売りに出されたそうです。


しかし、「重い」「塗装の塗り替えが必要」「防水のメンテナンス」という問題が数年後に浮上。


そして、金属サイディングが生まれました。
窯業系の欠点を解決すべく「軽い」「塗装が長持ち」という点は改善されましたが、防水のメンテナンスは対応し切れませんでした。


改善点と共に、一方では金属サイディングは悪徳リフォームの商材としてたくさんの被害者を出しました。
天ぷら工事でもパッと見はきれいにできますので、素人同然の人間がリフォームに乗り出してきてしまったのです。
軽い外壁は、下地なしでも古い外壁にそのまま止めることを可能としたため、本来してはいけない施工方法で取り付けられることもあったのです。


金属サイディングも最近流行の縦ストライプパターンが定着したことにより、意匠的なものも含めて製品的には非常に完成度が高くなった感があります。


そこで最近では忘れ去られていた窯業系サイディングが、光触媒やら、水分の界面活性力を高める機能を持った製品などの開発競争に入ってきています。


セラミックコーティングなどで塗装の塗り替えの必要をなくしておき、汚れの付くのを防ぐ機能を持たせて商品の付加価値を高めてきました。


ここで断言しておきましょう。


数年後、これらの新技術でさえも、旧技術になってしまっているのです。


これは絶対に間違いありません!


冒頭触れたとおり、人が作ったものは改善され続けるのです。


しかし、変わらない物を素材とした建材は、今も昔も変わりません。


「木」や「石」や「焼き物」


これらの素材を使った建材は時代を超えて愛され続けるのです。


新しく開発された「木」や新機能を持った「石」


あり得ませんよね。


焼き物はトルマリンやブラックシリカなんかを混ぜてから焼いて、多少性能的な差別化商品なんかも出てきそうですが。


でも基本的には、土を焼いたものですから現在のものと大同小異でしょう。


窯業系のサイディングは出始めの商品はアスベストが含有された物もありましたから、というかほとんどそうだったようですので、今の窯業系とは全然ちがいますよね。


現在の窯業系サイディングはノンアスベストですので、ご安心を。


しかし、規制前の窯業系サイディングは基本的に使っていると思って間違いありません。


リフォームや建替え工事で古いサイディングをはがすときには充分な注意が必要です。


閑話休題。


35年も住宅ローンを組むのでしたら、少なくとも35年は通用する素材と外観を考えておきましょう。


あまり目新しさに目を奪われて、後で古臭さが目立ったり、古臭さに耐えられないという理由で張替え工事などで散在しないようにしたいものです。


日本は一般住宅には世界で一番厳しい消防法の基準を持っています。


木材の外壁はほとんど使えません。


石も重量の問題と地震対策でNGでしょう。


消防法の問題も、地震対策もクリアするとなると、単純に考えると乾式タイルという選択肢が浮き上がります。


まだまだ、費用的に高価になるため、誰でもつかえるわけではありませんが、たくさんの住宅に普及することで間違いなく住宅の耐久性に好影響を与えると思われます。


どんな素材も完璧なものは存在しません。


長所と短所をよくよく理解して、自分のライフスタイルに合っているものを選びましょうね。


最後に念を押しますが、


人が作ったものは、改善が繰り返されるため、絶えず旧規格を生み続けます。


そのような建材を選ぶ人は、きちんと納得した上で決断してくださいね。


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コメント

新しいもの好きの人間には、新新建材は魅力的なんではないでしょうか?
「混ぜた」とか「コーティング」したとか、何かスタートからおかしいような気がしているのは、僕だけ?
しかし、自分の家を彩る個性としては反対しません。好き好きですからね~。

僕個人は、床も壁も天井も、無垢板・左官仕上げに勝るものはないと思っていますが・・・

それでも、「坪60万以下」にこだわってやってるんですよ。
おかげで、大量仕入れしすぎて、羽目板・無垢フローリングに迫られて作業スペースのない倉庫で格闘しています!

誰か、僕と家を建てませんか?しっかりストックがあります!場所が開いたら、もっと大量仕入れしてしまいますけど・・・

いいものを値打ちに提供したい気持ちの現れです。
許してやってください!

ちしおさん

住宅の建材になぜ混ぜ物や不自然なものを使わなければならないのかについては、法律の改正も含めて、施主が選べる制度ができないと無理ともいえます。

一番厄介なのが消防法。

これがあるために、燃えない建材を使うことが義務化され、そのために不自然なものが氾濫してしまったと見ることもできます。

確かに好き好きですけれど、なんか体に良くないような気がしますよね。

ちしおさんの選んだ標準仕様はグレードが高そうですね。

厳選素材といった感じなのではないでしょうか?
見てみたいなぁ・・・

目新しいデザインは消費財。
芸術は財。心も財。金も財。
変わらない財はやっぱり心と芸術?
はっとする芸術は確かにある。これは今も昔も変わらない。
心も,感動するのは,変わらない本質がある。だから古典文学がある。
はっとするほど美しくて,心のこもったものが,変わらないものかな。
丁度,里山とそこに建つ古い民家に,涙をこぼすほどに心打たれるように。
何を言ってるのだろう。私は変わらないものはよくわかりません。

tatsuroさん

きっと美しいものに理屈はいらないんですよ。
感じるままに美しい。

そんな美しさを感じるものは、古くならない普遍的な美しさをまとっているのだと思います。

感じるままに美しいってことが大切なんでしょうね。
美しさは知性じゃありません。
やはり感性でしょう。

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