2007年02月11日
マイケル・ムーアは?
映画はコロンバイン高校で起きた銃の乱射事件の背景を、ムーア氏が取材するドキュメント映画でした。
この映画はアカデミー賞を取っています。
私の大好きな「らくだの涙」と同じ、アカデミー賞のドキュメント部門でオスカーを取っているのです。
それはさておき。
内容はアメリカの銃社会と危機意識について非常にわかりやすくつづられています。
ん~~~~
考えさせられる内容でした。
本当に事件を起こした生徒だけが加害者だったのか?
もちろん犠牲になった子供たちのかけがえの無い命が一番の被害者だったと思います。
印象として感じたのは、あの事件があの場所で起きなかったとしても、アメリカの中ではいつか同じような事件がおきただろうと思えることです。
それほどアメリカ社会は病的に「仮想の敵から身を守る」情報であふれかえっています。
年間1万人が銃の発砲事件で犠牲になる国。
お隣のカナダでは銃は禁制じゃないのに、100件強の犠牲に収まっている。
これは日本の約3倍。
銃が禁制じゃないのに、その程度の数。
アメリカは100倍も多い。
どうなっているんでしょうね。
彼は全編を通して、もっと人間らしく、人を信じて暮らすためにはどうすればよいのかについて、模索しようとしていました。
確かに独特の風刺や、嫌味に満ちた行動もありましたが、犠牲になった人の命を無駄にしないで何かを変えようという姿勢には大いに感心できました。
人は見た目で判断できませんね。
彼の指摘は、アメリカ国内の病的なまで警戒心を掻き立てられるニュースや広告に満ちていることを指摘します。
カナダにはそれが無いと。
他の先進国にもほとんど無いと。
そう指摘しているのです。
常に幾重にも施錠された玄関ドアや、護身用の銃も。
実際に必要になった人などほとんどいない。
なぜ、そんな風になってしまったのか?
一度持ってしまうと人はなかんか手放さない。
その悪循環を断ち切るための提案までメッセージとして送ってきています。
日本にも結構当てはまる指摘もあったりして、「怖いなぁ~」と感じました。
欠陥住宅とか悪質な販売対応なんかは本当にごく一部の話なんですけど、かなりの人が家を建てる時にはそうでないかどうかを確認します。
常識的に考えて「そこまで心配ですか?」と質問したくなるようなこともあります。
考えてみたらムーア氏が「アメリカは恐怖心を刺激する」といっているような状況が、身近にも起こっているのかもしれません。
心配のしすぎ、不信感から人や業者を見てしまうこと。
行き過ぎないように限度も必要なのだろうと。
そんなことを改めて思わされた映画でした。
- by
- at 12:00
コメント
僕もこの映画を見て、いろいろと考えさせられました。
カナダでは家に鍵すらかけないとか・・・
法律よりも人間自体がどうかというのが、ほんとに大切なんですね。
映画好きな僕にはチャールトン・ヘストンはある意味大スターだったんですが、この映画を見てほんと悲しくなってしまいました・・・
今の日本でもどんどん悪循環が起こっている気がします。
攻める側がいなければ守る必要もないのに、
守る必要性ばかりが追い求められる・・・
kumaotokoさん
ライフル協会の会長さん・・・
複雑になっちゃいますよね。
いちはしさん
鍵の要らない世界になればいいですね。
お金の要らない世界はもっと良い。
奪われる心配が無いから。
本当に考えさせられた映画です。