2007年03月08日
木の狂い
当たり前なんですけど、建築後どんな家であれ、木造住宅であれば大なり小なり、木の形状が変化することによる影響があります。
一例をご紹介しましょう。
先日改装工事をおこなった私の自宅の和室です。
来客が多くなってきましたので改装して事務室にすることにしました。

バリアフリー畳・・・別名偽者畳が収まっています。
畳をはずしたあと、フロアーの割付をするのに一枚当ててみたところです。

こちら側はきれいに角が合っているのですが、反対側は・・・

3ミリは空いています。
見た感じはまっすぐなのですが、畳をはずしたあとにフロアーを当てると面が合わない。
これは普通なんです。
新築時には直線だったものですが、3年も経つとこんな風になってしまうんですね。
このまま入れようとしても入りません。
大工さんがカンナで面が合うように調整して、きちんとすき間が無く収まりました。
うまいものです。
大工さんは直しができて一人前なんですね。
新しい家をまっすぐに建てるのは、そんなに難しくありません。
しかし、経年変化による微妙な形の狂いに対して、きれいに納めることができる大工さんは少数派です。
新築は比較的やさしく、営繕は難しいのです。
現役の営業時代。
引渡しの時にお客様に使っていたトーク。
「二年間かけてお引渡しをします」
これは、大体二年経ちますと、動きも無くなり、落ち着くことからこのような説明をしていました。
クロスに隙間ができたり、ドアや窓が渋くなったり。
そんな状態が発生することもあります。
木造では珍しくない現象なので、欠陥だ、手抜きだと言わないでくださいね。
木が落ち着くまで、少しの時間が必要です。
その間に不具合を直していって、整えて行く作業がどうしても必要になります。
エンジニアウッドを使わない限り、新築時18%前後の含水率の木材は、1年後10%近くまで下がります。
水分が減る分軽くなるんです。
木も痩せます。
狂って当たり前というお話でした。
- by
- at 21:04
コメント
すっぎおっかさ~ん
ありがとうございます
これは僕のため(←ちょっと自意識過剰ですが)に書いてくれたものとお見受けいたしました。。
とてもわかりやすく参考になります
木は生きているのですね
そこをきちんと認識しておきます
それは「狂っている」とは言いません。
「生きている」というんです。
木は生き物ですから、生き物としての付き合い方を心がけそのようなもてなしをすれば、おとなしくするものです。
ふっふっふっふ
rioパパさん
そのとおりです。
あなたのために書きました。
というか、rioパパさんの日記からインスパイアされました。
こちらこそ感謝です。
こんな風に建物は日々動いているのです。
無限小の変化ですが、年数が経つとこんな風になるんですね。
ちしおさん
>おとなしくするものです
これは違うでしょう。
あなたの場合正確には・・・
「おとなしくさせるものです」
これでみんな納得するものです。
はじめてコメントさせて頂きます
木は刻まれても釘で打たれてもしっかり生きていますよね。と言うか家族を守り 生きてくれてますよね。私はこよなく木を愛しています。今、新居に向けて話を進めていますが 早く木達と生活をして仲良く暮らしたいです。想像すると夜も眠れませ~ん
こうちゃんさん
木は生きているんですよね。
やっぱり木の家は落ち着きます。
人間にやさしいのは、やはり木でしょう。
早く木に囲まれた生活を手に入れられるといいですね。