2007年03月11日
ローコスト住宅とは言うけれど
そんな行動が普通ですよね。
当たり前です。
中には家を建てた友人や知人に話を聞いたりすることもあったでしょう。
そこで疑問に思いませんでしたか?
「なんでこんなに値段が違うんだろう?」
似たり寄ったりの大きさや外観なのに、500万円や、時にはそれ以上の価格差が建設会社によってはあります。
普通なら不思議に思うのと同時に、「似たような建物なら安いほうが良い」となりますよね。
私だって似たようなものでしたら、絶対に安いほうを選びます。
ブランドを気にする人はそうは行かないでしょうけど、中身が同じものに高いお金を払うのが嫌な人は間違いなくそちらを選ぶでしょう。
ここでちょっと立ち止まって考えていただきたいのです。
「本当に似たようなものなのか?」
この点についてキチンと考えておかないと、大変な失敗をおこしかねません。
なぜかというと。
表面的には遜色なくても、ユーザーさんには見えない部分を比べた時に、天と地との開きがある可能性もあります。
基礎の作り方、工法や構造、構造材の量、断熱工事、標準の工期など。
同業者なら内容を聞いたら、「そんな家住みたくない、というか、お客さんからこれが欲しいんだといわれない限りは売りたくない」と評価されるような建物もいっぱい世の中には建っていますし、いまだに売れています。
例えば、ローコスト住宅は工期が短いのが特徴です。
大工工事なんか30日もかけないところがいっぱいあります。
20日で終わらせろ、と指示している現場もあるくらいです。
そんな現場では大工さんは完成させるので手一杯。
立ち止まって考えるとか、お客さんと打ち合わせて決めたいなんて時間的余裕なんかまったくありません。
うちの近所でも約1ヶ月でそういう住宅が完成するのを見てきています。
基礎着工から1ヶ月で建っちゃうんですよ。
業者の人ならわかりますよね。
どういう風に工事を進めなければ、そのような工期で終わらないかということは。
そんな住宅でも、設計上の要件と、最低限の検査を受けましたら「建築基準法に適合した住宅」として合法的に販売されております。
大工工事を20日で仕上げろ、となりますとね。
パネルやプレカットを行ったとしても、なかなかできるものではありませんよ。
しかも、その日程で作れるくらい構造材は少なくしているのが普通です。
彼らは「旧来のやり方から比べて、同じ強度をだして、手間を省くことによってコストを下げました」と説明していますが、何のことはありません。
最低限の材料で建てるための研究の結果です。
材料が少ないから手間も少ないのです。
現場でバタバタ多数の業者が入り混じって同時に作業を進めるのを「お祭り」とか言います。
全部の現場が「お祭り」になります。
同じように工業化住宅でも、3ヶ月とか4ヶ月の工期を予定する建設会社もあります。
当然管理費もかかりますし、人件費もかかります。
しかし、工事する期間よりも、住む年数の方が圧倒的に長いのです。
きちんとかけるべき時間はかけて。
長年満足してもらえるような住宅をつくるとなると、1ヶ月の工期ではどうやっても無理でしょう。
プレハブならいざ知らず。
木造住宅を大工さんが作っていくわけですから。
こんな情報は、雑誌や展示場では得られないでしょう。
業界の人間でも知らない人もいるでしょう。
値段の違いは中身の違い。
物、時間、関わる人間。
それらの条件は間違いなく変わってきます。
自分が納得できていれば問題ないと思います。
「これが欲しいんだよ」という結論を出すための最低限の確認をすることが必要なのではないでしょうか?
建築基準法の中で建てることの出来る住宅の範囲は非常に広い範囲です。
坪30万円で作る木造アパートも、坪90万円の高級な木造住宅も。
同じ法律の範囲の建物です。
中身も一緒だと思わずに、自分たちの求める性能や品質が備わっていることを確認しましょうね。
ここまで説明しておいて、あえてローコスト住宅の企画を作るのですから、やはりひねくれているのかもしれませんね。
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- at 08:29
コメント
正絹の着物は上を見ればきりがないほど、値段に差があります。ポリエステルの「洗える着物」は、とってもお手ごろ価格。
でも、価値の判らない人が見れば、どちらを着ていても着物姿に変わりはないんですよね。
センスの良い人が着ていれば、安物も高価なモノに見えるし。でも、着ている本人は正絹とポリじゃ着心地が全然違うんですよ。
今日のブログをよんで、そんな事がうかんできました。良い家もほしいが江戸小紋もほしい。
よめさんは
「嫁」?「「読め」?「夜目」?
どれでしょうか?
関係のない話から入ってしまいました。
そうですか。
着物の世界でも素材と手間の違いが着心地に現れるのですね。
住宅をやってきていますと、お客さんの感想を比べるとものすごい開きがあります。
粗悪な家を選んでしまうと、何年か経ってから不満を見つけることが多いのに比べて、見えないところにお金をかけた家では、「品質的な不具合をあまり感じない」という差になって現れてきます。
全ての家でとはいきませんけど、住んでいなくても、歩いただけでどのくらいの構造なのかわかることもありますよ。
やはり sugiokaさんは良くわかってらっしゃる。
見えないところが重要ですね。
見えないところは
工事中の対応
竣工すると見えなくなるところの作り方
と、材料の品質、
などなど、ありますけれど。
見えない部分をよくわかってもらって、家作りをして欲しいと常々思ってます。
でも、構造見学会を開催しましても、集客がいまいち。。。。
現実と理想の間のギャップ!
しかし、根気よく続けて行きたいと思いました。