2007年03月20日
合法的な欠陥住宅
結果から言うと大反響だった。
良くも悪くも・・・
ある人は貴重な意見だと誉め称え、ある人は建築中もしくは建築後の人に恐れを抱かせる内容が含まれると非難しているようだ。
そんな情報が耳に入ってくる。
内容は、合法最低限の粗悪な施工を行っていることを指摘するものだった。
その建物は、北海道では30年の耐久性も望むべくもない旧来の問題点をそのままにした住宅。
しかし、建築基準法上合法のグレーゾーン。
私は自分で営業もしたが、現場でも働いてきた変わり者だ。
1日7000円の穴掘り人夫から、月収500万オーバーのHMのトップセールスの経験がある。
リフォームの現場で解体作業もやってきたし、とにかく「造る側」のあらゆるポジションを経験してきた。
営業を一番経験しているのだが、それぞれの部署の視点を理解できる位は経験をしている。
そんな私が見た感想。
「手段を選ばないとここまでできるんだ・・・」
繰り返しますが建築基準法はクリアしていますし、第三者保証の条件も満たしています。
ですから、建物は合法。
販売しても罪にはなりません。
だから、本来そのやり方を問題視するこちらの方が法的には問題なのかもしれません。
その会社は1級建築士事務所であることが売りのひとつ。
技術が自慢と受け取れるホームページを公開しています。
単年度で数倍の売り上げ増加というのも自慢の一つでしょう。
あまりに反響が大きかったため、確認の意味で、見立てた内容をを私よりも専門であるクライアントさんに聞いてみました。
結果・・・
「グレー」じゃなくて「クロ」だそうです。
基礎の水平の出し方も、パッキンやウレタンの吹き方も、厳密に言えば施工指導要領に合わない部分がたくさんあると。
気密が取れないために暖房を使えば使うほど、壁内に結露する可能性が高いのも、私が指摘したのと同じ見立てでした。
二階の床が下がって幅木が空くであろう見立ても同意見。
「30年は持たないでしょう」で確認は終わりました。
そうか・・・クロだったのか・・・
日記書き直してこようかな?なんて思いつつ。
部分的にはクロがあったとしても、なぜ検査に合格するのかはからくりがあります。
今回のクロは主に使用部材のメーカーが使い方について指導している内容を守っていないものであり、役所の検査や保証会社の検査の規定には触れない低品質なのです。
うわぁ、書いちゃったよ・・・
まぁ、いいか、いまさら。
この会社の建売は売れています。
なぜなら・・・
とても安いからです。
アパートの家賃並みの支払い額が看板に出ています。
住居費としては間違いなく安いですね。
でも、30年後の状態を想像すると決して安くないと思います。
いつも同じことを言っていますが、目標を設定しないとこういうババを引きかねないんです。
目標を設定したところで、建設業者の説明を鵜呑みにし、内容の正当性を識別できないとやはり同じような結果になる可能性があります。
どういう意味かわかりますか?
初めて家を建てる人にとって、ハウツー本や住宅雑誌、インターネットの情報だけでは自分で判断できないレベルの「粗悪さ」なんです。
粗悪な施工対策だけなら、第三者監理を頼んで施工監理してもらうこともできます。
しかし、その時点では建設業者を選んでしまっているんですね。
粗悪な工事を指摘するということは、契約はもちろん、工事も始まっちゃっているんですよ。
そう、根本的にそれでは遅いんです。
瑕疵や不具合が発見されたとしましても、「やり直せ」といって応じてくれるとは限りません。
契約書には過分な費用が発生する工事のやり直しは請求できない、と書かれていますから。
違法だと断定できるレベルじゃないとやり直しは請求できないんです。
グレーゾーンは
「ヘタクソだけど法律は守っているよ」
というレベルなので、やり直しまでは請求できません。
もし、それを押し通せば、不当な請求で工事の進捗に影響を与えたあなたの責任が問われます。
合法的なのに不当な請求を行ったあなたが工事に損害を与えた見方をされてしまうのです。
今日は筆が進むなぁ・・・
普通マイホームのブログは、施主さんの日記に始まり、建築業者関係は夢を売るべく、良い施工例の紹介や、新商品の紹介。
満足してくれているお客さんの紹介、とか自慢の自社現場を見せているのに・・・
うちのブログはこんなのばっかりですね。
私に原因があるんでしょうね、やっぱり。
でもこれだけは言っておきます。
自分のことを信じてくださった方に、「ババ」を引かせるわけにはいかないんです。
まとめますよ。
欠陥住宅は予防することが一番大切なのです。
予防のサポートをしている専門の会社は全国的に見ても少ないですね。
そういう希少な情報を皆様にお届けしたくて、コンサルタントを名乗り始めた訳です。
最大の治療は予防である。
そんなことを言っていた医療関係者もいました。
欠陥住宅の最大の予防は、明確な計画と業者の選定になるのかな?
皆様におかれましては「ババ」を引かれませんように。
- by
- at 09:13
コメント
まったく同感ですね!
私が書いた無料レポート『欠陥住宅を防ぐ7つの自己防衛策』もお読みいただいたことと存じます。
私も、実家が土建屋さんで、建設作業員からスタートしたので、現場の実態も良く分かります。
「アラ」を見つけようと、現場に入ってくる『第三者の検査員』では、職人や施工者と「敵対的関係」となってしまい、施主と施工者の信頼関係まで失いかねません。
現場の誰も、わざわざ手間ひま掛けて「欠陥住宅」を造ろうとは思っていないので、施工者側も納得する「現場のマネジメントの仕組み」が求められていると思いますね。
wakamotoさんのような先輩にそのような共感を頂いたことは何よりの励みです。
予防はもちろんのこと。
協力者として顧客の心理を理解してくれる業者の存在が家作りを成功させる上では不可欠です。
失敗の原因のを分析できるポジションにいる人間は危機感を持つと思います。
お客様にも業者にも認識してもらいたいと思いながらも、難しさに歯がゆい思いをしております。
はじめまして、キンちゃんと申します。
マイホ―ム完成おめでとう御座います。さすが建設関係に長く関わっておられ土地や建物にくわしく頼もしく感じられます。全てはモラルが大切と思います。
私も、老後の生活は田舎に平屋を持ちたいと思っております。
又遊びに来ますのでよろしくお願いいたします。