2007年04月25日

諸費用と諸経費

マイホームを購入する時に必ず資金計画に「諸費用」という項目が入ります。

ところがローコスト住宅などの広告では「諸経費」は別、と書かれているものもあります。

「諸費用」と「諸経費」なにが違うんでしょうか?


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諸費用はわかりやすいですよね。


登記にかかる印税や手数料。
銀行の借入保証料や抵当権設定費用。
水道の加入金も含まれていることもあるでしょう。


要するに費用ですから、役務や申請に必要なお金。
物が残るわけではなく、払うだけの費用と言うことになります。


諸経費が問題なのです。


今日は少しややこしい話になりますよ。
経費と費用は違うのか?
共通認識するための公的定義はありません。
会社ごとに認識も使い方も違うのです。


例えば、ローコスト住宅で坪28万円と書かれていたとしましょう。
「諸経費別」と小さく見えないくらいの文字で書かれています。


この諸経費には何が含まれるのでしょう?
設計費、確認申請費用、管理費、など建物を完成させるために必要な物まで含まれていることがあります。

「じゃあ、坪単価28万円では住める状態にはならないのか?」

はい、残念ながらならないんですね。
もろもろ足していきますとかなりの費用がオンされますので、本体の坪単価からは見違えてしまう金額になってしまうこともあります。


地盤改良費や電源の引き込み、外部給排水工事などは最初に設定できないので、坪単価から外れていても良しとしましょう。


でも、設計費や確認申請費、管理費まで最初からはずして坪単価をうたっている会社があるのには「なんなんだ?」と思わざるを得ません。
結局もろもろ足しますと、坪35万円位になってしまうという寸法ですね。


照明やカーテンも本体とは別ですから、金額の実態を知ると「うわっ!そんなにかかるの知らなかった!」なんてことにもなりかねません。
照明とカーテンを、諸費用に含める資金計画をしている建設会社も結構あります。


作り手側に諸費用、諸経費の明確な共通認識がないので、複数の会社と相談する施主は会社ごとの差異を自分で理解しなければいけません。


こういうものこそ、住宅金融公庫が主体となって共通の雛形とかを造ってくれると良いのに・・・


ぼやいても仕方ありません。

仕事柄、広告には必ず目を通しますし、お客さんの相談を受けるときには資金計画も見せてもらいます。
まぁ、本当にばらばらなんです。
見事なまでに。


生業としている私にも、理解するために努力が必要な物も中にはあります。
「これはどこまで入っているんだ?」
わからなくなっちゃうことがあるんですね。


諸費用と諸経費の話に戻しましょう。


私自身も「違いはなんですか?」と質問されてもちゃんとした回答ができないことに気付きました。
だって、定義がありませんから、自分の考えは答えることができますが、万人が納得するとは思えないのです。


諸費用と諸経費の使い分けは業者の判断によりますので、第三者が明言できないのです。


住める状態までに必要なお金はきちんと資金計画に取り入れて説明しなければいけないのですが、中には照明とカーテンはクレジットで買いましたという人もいます。


見せ掛けの安さに惑わされず、住める状態までの必要な費用をちゃんと説明してくれる共通の方法を確立しないと、トラブルが起き続けるでしょう。


見せ掛けの坪単価で引っ掛けるような商売も問題だしなぁ。
そういう商法が成り立つ背景に、諸経費や諸費用がうまく利用されている事実もあります。


自分できちんと確認するしかないというのは極論かもしれませんが、今はそれしかなさそうです。


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