2007年05月01日
欠陥計画を知っていますか?
欠陥住宅とはなんでしょう?
ハード面における品質の不十分な技術や不具合について、「欠陥住宅」と呼んでいると思います。
しかし、建物はハード面だけではありません。
ソフト面もあるのです。
ソフト面の不十分や不具合について、「欠陥計画」と呼んでみてはどうでしょうか?
ハードを作るのは建設業者です。
図面通りの施工や、仕様に基づいた仕上げは当たり前に求められますし、満たされませんと「欠陥住宅」と呼ばれます。
このブログを呼んでいる人には常識ですよね。
では、ソフト面での不十分や、満たされていないことに無自覚な状態の計画が原因で、家作りを失敗することはなんと呼べばよいのでしょうか?
今までは良い呼び名はありませんでした。
「今月決めてくれましたら、この金額で契約させてもらいますよ」
「今月だけのサービスですから、このチャンスを逃さないで決めませんか?」
こういう誘い文句はこの業界にあふれています。
月をまたいで原価が高くなるわけもなく、普通に考えると会社としてはありえないことを言っているのがわかるのです。
しかし、これは損得勘定を揺さぶるのには効果的で、計画の目的や、本筋を忘れさせて契約に踏み切らすのには結構有効です。
昔からある業界の古典的な営業手法ですが、いまだにまかり通っている感があります。
営業の手にホイホイと乗ってしまいますと、計画の不十分さに気付かずに契約を決めてしまうことがあるんですね。
入居後すぐに「しまった!」と気付くこともあれば。
遅ければ20年以上たってから気付くこともあるでしょう。
ですから入居した直後なんかは涙を流して喜んだりしていますが、数年後突き落とされるような問題に直面したりします。
私が脅していると思う人は読むのをやめてくださいね。
人によっては事実、そういうことが起こり得ますし、事実私はそういう事態に直面してきているんです。
ソフトの不十分さはいろいろな面で生活の不具合を招きます。
家族とのコミュニケーションの問題。
お金の問題。
疲れが取れない。
家に帰りたくない。
それらが複合して、心身の不調につながることもあるでしょう。
これらは例え住宅のハード面がしっかりしていても、ソフト面が充実していない時には起こり得ることなのです。
私の経験では、書斎を作ってしまったために、お父さんの篭もり部屋になってしまい、家族のコミュニケーションがなくなり、やがて離婚にまで発展したケースもあります。
二世帯住宅を建てるといって、親御さんが土地建物を売り払い、頭金を出してあげて同居したまでは良いのですが、入居後、鬼嫁の扱いに耐えかねて市営住宅に移り住んだケースもあります。
それらは入居後の生活をきちんと想定していなかったために大きな問題にまでなってしまった少ないケースではありますが、計画が不十分なままで購入に踏み切った場合、誰にでも起こり得る可能性があるといえます。
要するに購入計画と同時に、維持計画も必要であることを知ってもらいたいのです。
購入することと維持することでは、維持する方が大変です。
結婚することと、夫婦であり続けることのどちらが大変かを想像するとわかるでしょう?
気の迷いだろうが、長期計画がなかろうが、結婚は勢いでできてしまいます。
住宅の購入も勢いでできてしまいます。
しかし、維持は勢いではできません。
計画性と、適正な体力配分がどうしても必要です。
長距離走にも似ています。
許された体力をどのように配分するか?
アクシデントが起きた時でも完走できるような準備や、リカバリーの方法があるか?
そういう視点が、不安をなくし、協力体制の確認へとつながり、幸せな生活を実現するためにとても役立つのです。
購入のことだけを考えるのは短距離走に似ています。
とりあえず、目先のゴールが目的です。
呼吸が多少乱れようが、準備不足だろうが、予備知識がなかろうが。
短距離走は無計画でも、それなりにできてしまいます。
ゴールをすればそれなりに満足感もあります。
しかし、家は結婚同様、一生涯の物です。
結婚で考えて見ましょう。
短期的なことしか考えずに勢いでしてしまうと、その後待ち受ける苦痛もあるでしょう。
「こんなはずではなかった・・・」
一時の燃えたぎっていた情熱はどこへやら・・・
満たされない自己中心的な欲求を互いに抱え、家庭は冷戦体制にいつの間にか入っていたり。
いやいや、これから家を建てたいあなたには当てはまらないことを書いてしまいましたね。
ははは。
すみませんでした。
でもね。
住宅で考えてみてください。
住宅のソフト面が、あなたのライフスタイルを満たしているかどうか?
それはあなたの心身に、とても大きな影響を与えます。
収納しづらい住宅ではどうしても家の中がどうしても片付きません。
温度差の激しい家では、どうしても不快だし、省エネにもなりません。
自分の個性を知って、ストレス対策を取らないとどうしても疲れが取れる感じがしません。
それらは欠陥住宅がどうかではなく、計画に入れるべきソフト面が不十分だったために起きることなのです。
住宅計画の目標に含まれていたとしたら、そういう対策をプランに盛り込むことができます。
しかし、計画に含まれなかったとしたら、対策がプランに含まれることもありません。
わかりますよね。
大手の営業マンは、あなたの感情に影響する手法でアプローチしてきます。
損得をエサに揺さぶってきたり
プライドをくすぐって揺さぶってきたり
ちょっとしたサプライズで揺さぶってきたり
大手の建物は比較的ハード面がしっかりしていますので、欠陥住宅は少ないと言ってよいでしょう。
しかし、情動を刺激されて契約に踏み切るのは危険です。
絶対にやめましょう。
あなたが決断の材料とすべきことは。
計画を満たしているかどうか?
この一点にすべきなのです。
これを基準にしてぶれない人は、まず失敗することがないでしょうし、私みたいなエージェントも必要ありません。
しかし、満たしていると思ったとしても、盲点によって見えないこともあるのが、初めての家作り。
やはり専門家の視点を活用して、盲点の少ない計画を立てることを意識するのが得策だといえます。
あなたの計画は欠陥計画ではありませんか?
営業マンの「お買い得トーク」に揺さぶられて、本来の計画を忘れていませんか?
計画をまとめるまでは、十分注意しましょうね。
- by
- at 22:06
コメント
自分では計画を立てているつもりなんですが自信がないです。いつも勉強になります。
こうちゃん
住宅はとてもわかりづらくなってしまっています。
営業マンの言うことを聞いていないと失敗するかもしれないと感じたりすることもあるんですね。
目的意識さえ忘れなければどおってことないのですよ。
しっかりした計画を立てましょうね。
いやあ、私も2×4の家の壁の内側の材料を抜かれていたなんて、まさか思いませんでした。
そういうことも、一方で「耐震偽装」なんて問題になりながらも、一方では、平気で材料抜きをしているから怖いですね。
今回、自ら、その怖さを思い知りました。
多分、建築士が調べたら相当な%の家がこうなっているかのように思います。多分、それが真実なんだと思います。
大手「ブランド」メーカーはそういうことが、出来ませんが、町場の工務店はほとんどそうなんではないでしょうか?
かたちんばさん
初コメントありがとうございます。
ご自宅新築でやられてしまったのでしょうか?
2×4もパネル工法で、外注しているような場合は、きちんと構造図どおり体力壁には構造が入るでしょうから、大手も中小工務店も多分大丈夫でしょう。
現場組みをやっている中には、釘が足りなかったり、ごまかしたりと言うのは多少発生する可能性はありますが、工務店のほとんどまでは行かないと思いますよ。
心配なのは初めての大工にやらせる物件とかですね。
2×4は在来に比べて釘で止めていくだけですから比較的簡単なので、なめてかかる業者や職人がいます。
きちんと組まないと性能に影響が出ます。
大手も下請けイジメとかで、職人が現場で仕返ししているようなこともありますから、現場監理を第三者に頼むのが当たり前になれば良いのですけどね。
結構実態を知ったら怖いですよ、この業界。
設計だけが偽装ではありませんから・・・
施工にも同様の背信行為もありえるとだけここでは言っておきましょう。
sugioka さん、遅くなりましたが、いろいろアドバイス有難うございます。
実は、明日、その建て主との交渉の日です。
私は、実は内装、といってもメーカーですが、にいるので、職人がいいかげんなのは、よく見てきました。
こないだの言い訳では、施工の工程で、2段階の施工で別の業者が入ったので・・・とか言ってましたけど。信用はしてません。
また、明日の結果次第では、ご相談すると思いますが、宜しくお願いします。
怖いので、引越したいという話をしたら、購入費(契約金)+私が払った諸経費+引越し代を提示してきました。
私としては、やっと何度も交渉の末で、会社の人間が現れるという事態にやっとなったので、迷惑料を当然別途提示しているのですが、それを彼らは無視しています。
再度交渉を持つことにしました。
怖いので、引越したいという話をしたら、購入費(契約金)+私が払った諸経費+引越し代を提示してきました。
私としては、やっと何度も交渉の末で、会社の人間が現れるという事態にやっとなったので、迷惑料を当然別途提示しているのですが、それを彼らは無視しています。
再度交渉を持つことにしました。
図面と証拠写真をもって建築指導課に相談に行くことをオススメします。
直接交渉は一度辞めて、図面通りにできていない事実について役所の見解を聞いてみてはどうでしょうか?
中間検査や完成検査も行ったはずですから。
状況報告は問題ないのですが、裁判につながる可能性のある問題では、ブログのやり取りも証拠になるため、私のアドバイスはその位しかできません。
弁護士の無料相談も利用してみたらよいと思います。
ご検討し見てください。