2007年06月20日

頭と手足

日本建築学会の斎藤公男新会長が建築界の信頼回復に取り組む姿勢を強調したそうである。

良いことであるが・・・


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耐震偽装に始まり、建築業界全体の社会からの信頼感に不安を感じているようですね。
会見の中の対策案としては業界内部の自助努力を求める」で締めくくっています。
ここで変人の私はすぐに疑問を持ってしまいます。

「自助努力を求めれば解決するのか?」

素直じゃない?
でもそう感じてしまうんですよ。

設計にしろ現場にしろ。
トラブルを起こすのはプレイヤーである担当者とか技術者なんですね。
いうなれば手足になる人たちです。


頭が考えたことがきちんと手足に伝わっていなければいけないんですよ。
手足がばらばらだと
きちんと意思が伝わっていないと
いえ、同じ意思の元に行動していないと
結局「言葉はきれいだけど、行動が伴わない」ことになります。


安全大会や業界の研修会。
建築業界も情報を末端に伝えるために努力はしているんですが、プレイヤーがきちんと自覚をしているかどうかは別の問題でして。
個人的な感想ではどうもきちんと伝わっていない感じがしています。


業界の体質として上意下達、トップダウンの体質が変わっていないように感じるんですね。
お上の意思に従いなさい的な意思決定が多いのです。


耐震偽装の原因なんて単純ですよ。
下請けの生活も考えないで、自分たちの取り分を確保して安値で請け負わせることの慣例が生んだ業界の歪みそのものではないですか。
一戸建ての世界でもあまりに職人をいじめすぎて、現場で仕返ししている人間も出てきています。
具体的なことはいえませんが、将来表面化すれば大問題になるであろう事実も確認しています。

なぜそんなことが起こるのか?
要するに「金」に執着しすぎて、全体的に倫理観を失っているんです。


道徳心といっても良いでしょうが、正義に基づいた価値観とか、建築の前に人間としてやって良いことと、やってはいけないことの判断自体がおかしくなってきていると感じるんですよね。


いろんな勉強会やセミナーに参加したことはあります。
教えている人間や、講師となって情報を与える人間が、終わってからの懇親会で酒が入ると、品性に問題のある人間をさらすこともあります。
誰がそんな人間の言うことを聞くんでしょう?
お偉いさんに限らず、部長や課長、係長に主任。
人の上にたつ人は専門の知識にとどまらず、人に良い影響を及ぼす人間性も伴わなければ末端まで規律が満たされることはないでしょう。


自助努力を促すのは立場上当然でしょうが、業界に留まらず、日本人全体のモラルの低さがいたるところで問題を起こしています。


技術も知識も大切ですが、人間性に基づいた道徳観を持って初めて生きてくる。
昔は当然だったのでしょうが、今の時代は改めてそれを意識しないとダメなのでしょうね。


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