2007年06月27日
★恐怖!剥がれ落ちる外壁!
15年ほど前に大きなブームとなりました。
スチールサイディング。
軽くて長持ち。
美観も良し。
当時は本当に業界を席巻しましたね。
窯業系サイディングなんてもう古いみたいな感じでした。
ところが最近になって問題が出てきたのです。
その問題について話しましょう。
問題が露見し始めたのは一昨年あたりから。
突然、外壁がはがれる事故が起き始めたのです。
原因を調べてみますと、スチールサイディングの内部に充填しているウレタンが水を吸ってしまい、自重に耐えられず剥がれて来た現象と診断されました。
新品は女性でも片手で持てる重さ。
軽くて長持ちが売りだったんですね。
私も当時建材の卸商社に入社した頃でしたから、長所を覚えて建設会社に売り込みに行きました。
焼付け塗装の耐久性も売りでしたので、耐久性を20年以上と説明して販売しておりました。
ところが、10年以上経ってこんな問題が露見されたのです。
事故のメカニズムは次の通りです。
サイディングはジョイントを使って長い面は継ぎ足して施工します。
ジョイントを使わなくても、角や窓の周りでは「役物(やくもの)」という見切り材を使って、端をきれいに収めます。
通常、役物をつける箇所にはコーキングといって、接着剤を詰めて防水します。
コーキングは寿命が短く、早いものですと5年で隙間が開いてしまうことがあります。
建設会社も消費者も、コーキングの寿命をきちんと理解している人が少ないため、点検やメンテナンスが多くの場合不十分な住宅が多いのも事実です。
このスチールサイディングですが、施工要領にはコーキングの使用を必須としています。
ところがメンテナンスに関しては、説明が不十分でした。
さらに、問題のサイディングには吸水性のウレタンが充填されていたのです。
結局、端の部分のコーキングが切れたところから水が浸入し、金属で表と裏を囲っている構造上、すった水は乾燥されることなくマキシマムまで水が溜まってしまったのです。
その結果、女性がもてる程度だった重さのサイディングは、コンクリート板の如き重量にまで増加。
下地の胴縁で支えられなくなった外壁がめくれ、剥がれ落ちてしまったということなのです。
蟻の一穴ダムをも壊すといいますが、
コーキングの切れも外壁をはがしてしまうといったところでしょうか?
メーカーの対応は誠実なので、時間がかかるかもしれませんが解決の方向へ進んでいるようです。
しかし、それを販売した建設会社の対応は様々。
コーキング自体していない会社も中にはあるようで、施工責任が追及されても良い状況なのですが、問題は10年という時効の問題。
新築でも防水性能が義務化されて10年保証になったのは、ほんの3年ほど前のこと。
10年以上前の外壁について、保証なんてできない、と宣言している会社もあるようです。
製品をつくるのはメーカー。
施工する下請けもいるでしょう。
販売するのは、別の会社。
コーキングのメンテナンスについてきちんと説明していた会社はどれだけあるのか?
なんか割り切れない根深い問題になりそうですね。
剥がれ落ちてくる時に倒壊するようなことはないでしょうけど。
自重が重いものなので、住人が怪我をすること心配があります。
当時結構売っていたなぁ、と思いだします。
長所ばかりを説明して、営業していました。
短所はちょっと割高になることくらいだと思っていたのですが、こんなことが発生するとは・・・
長所と短所。
理解した上で販売しなければいけないし、お客様も理解した上で決定した方が良いでしょう。
長所ばかりのものはありません。
必ず短所も存在します。
当時は何もわかりませんでしたが、今はかなり注意深く観察できます。
木造住宅も、鉄骨住宅も、プレハブ住宅も。
必ず長所と短所があるんです。
断熱方法も暖房の方法もそうですね。
長所と短所が必ずあります。
長所を採用するのと同時に、短所の確認もしておきましょうね。
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- at 08:28
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