2007年07月18日
なくならない悪徳営業
ある住宅メーカーがある。
親子三世代で家に住むのが良いと散々広告していた会社。
最近は「奥様の~」ということで、方針を転換したらしい。
この会社。
以前の会社方針によって、大量の被害者を出している。
三世代住宅を建てるとなると、当然広い家が必要になる。
親世代だけの資金力で大丈夫なこともあるだろうが、多くは子供も「親子償還ローン」で債務者に名を連ねることになる。
ハウスメーカー時代。
この会社の入居者から、1年の間で2~3件は「自分たちの家を建てたい」と子世代からの相談を受けていた。
その会社の営業手法なのだろうが、足りない資金力の対策をするのに、子供も借金に縛り付けて「家が建てられますよ。将来も同居だと安心ですよ」と営業していたようだ。
家を始めて建てる人にとっては「そんなものかな」と軽く考えて計画を進めた人も相当数いたと思う。
マイホームコンサルタントと違って建設会社は建築計画を建てる前に人生計画を立てさせたりしない。
そんなことをして、「新築しないほうが良い」という結論が出たら困るのだ。
本題に戻す。
住宅ローンの債権に名前が連なりますと、自分たちが別に家を建てたいと思ったときに、よほどの収入がない限り新たに借りることはできない。
つまり。
親と共同での意義を軽視してはいけない。
そこに住もうが住むまいが、支払いに関して責任が発生するのだ。
ところが先般の会社。
きちんと人生計画など立てさせるわけがない。
買えるか買えないか。
欲しい物が満たされているか。
この点だけで決断させる。
長年の間に、想定していなかったイベントが起きた場合にその家では修正が効かない事態に陥ることが発生すると、「一緒に住めない」となる。
そうなった時に、自分たちが新たに住宅ローンを借りることができないということに気付く。
気づいた時には後の祭り。
もう、どうしようもない。
多額な現金を用意して、住宅ローンの契約変更をお願いして名義を抜くのが一番確実。
それができない時には、ほとんどの場合名義を抜くことは出来ない。
狭い賃貸生活を覚悟して、同居していた家を出ることになる。
そんな状況で相談をされることが多々あったのだ。
親子三世代住宅の路線はいつのまにか変更したようだから、今は昔ほど多くはないだろうが、それでも年数が経ってからトラブルになってしまうのはどこかで発生しているだろう。
私に言わせれば当然である。
人生計画に合わないマイホーム計画だったのだから。
繰り返すが、それを想定することはできるし、予防することもできる。
しかし、建設会社は建物を売ることが仕事なのだ。
人生計画をサポートすることが仕事ではない。
消費者からすれば「それも含めてサポートして欲しい」と思うだろうが、そんなことをしてくれる住宅営業は数百人に1人程度だと思う。
いないとは言わない。
しかし、レッドアニマル的に少ない。
それはともかく。
人生計画に基づいたリスクマネジメント。
これをしない計画は、丁半バクチよりもまだ悪い。
交差点を常に止まらずに侵入するような物だ。
たまたまぶつからなかった人もいるかもしれないが、致命的な事故になりやすい選択をしているのに気付いていないのだ。
最低限そのくらいはしておきましょうよ。
家は悪くないんです。
「物」ですから。
でも売り方が良くないと、あなたが貧乏くじを引いてしまうこともあるんです。
「自分にそんなことは起こらない」
そう思う自由はあります。
でもね。
私に相談してきた、詐欺的な営業手法によって連帯債務になっちゃった人たちも、当然そう思っていたはずなんです。
「起こるかもしれない」
少なくともそのくらいは警戒しましょうよ。
起こってからでは遅いんですから。
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- at 10:40