2007年09月04日

大手のコスト

建設業界大手の仕入れコストは工務店よりも安いというのは本当でしょうか?

答え「本当です」

では、中小の建設会社と比べて安いと言うのは本当でしょうか?

答え「ウソ(が多い)です」

どういうことかわかりますか?


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単純な話なのですが、純然たる建築部分の仕入れコストは大手は確かに安いと言えるでしょう。
下請け会社を入れている場合を除き、建材の仕入れでも、設備機器の仕入れでも、年間10棟の会社と、年間数千棟の会社では仕切り金額自体が違います。


この点では大手の方が断然安い。


しかし!


販売価格に反映しているかと言うとそうでもない。
どころか事情は逆転する。


住宅展示場の出展料は1ヶ月100万円を超えるところがざらだし。
タレントを使ったコマーシャルや、カタログやチラシにかかる販促費用も莫大な金額だ。
さらに住宅雑誌への掲載もある。
これは2ページで70万円くらいにはなるので、多数の雑誌に定期的に掲載することで年間数千万円なんかあっという間にかかってしまうのだ。


目抜き通りにショールームを設けていたり。
国道の良く見えるところに大きな看板もかかっている。
地主に払う地代だけでも1ヶ月20万円も払っている会社もある。


社員も多く雇っている。
売れている営業ばかりではない、売れない営業マンもいる。


分譲地の購入も当然ある。
場合によっては自社が造成して分譲するケースだってある。
それらの開発費や、売却するまでの運転資金も莫大な金額が必要なのは誰もが納得するでしょう。


そういう会社の営業体制を支えるための費用がバカにならない。
1棟あたりいくらになるのだろうか?
以前計算した金額では売価の15%はそのような経費に使われているような気がする。


わかります?
この金額の意味。


2000万円の建物の場合。
300万円は会社の経費にあてがわれているということ。
建物の品質に関わる工事原価ではなく。
営業に必要な経費分として、そのくらいの金額になるということ。


3000万円の建物の場合。
450万円にもなる。
実際にはもっとかかっているような感じもしますけどね。


工事原価+会社の利益(会社の経費+会社の利益)=お客様への販売価格


上の式は誰でもわかりますよね。


ではカッコの中の「会社の経費」が少なくなれば安くなると思いませんか?
それが15%程度のボリュームを占めているとすれば非常に大きいウエイトになる訳ですから。
建材のコストが中小企業と比べて仕切りが安いと言っても、いくらなんでも半額ではいる訳ではありません。
キッチン、便器、洗面台、ユニットバス。
これらを併せて100万円程度が一般的な一戸建ての仕入れとしましょう。
同じ物を安く仕入れたとしても80万円程度じゃないでしょうか?
建築費全体の中の20万円。
あまり大きなウエイトではないでしょう。


比べて15%の会社経費はどうでしょう。
大きくないですか?


同じ物を使って、同じ建物を建てる場合。
大手は中小企業に値段で太刀打ちできません。
絶対に適わないのです。


基本的なことなんですが、意外と知らない人も多い事実なのです。


安く建てたいと言う人は、中小の建設会社で建てることを検討されることをオススメします。


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