2007年10月24日

わかりづらい注文住宅

注文住宅とは読んで字の通り、自分で注文して住宅を建てることを言います。

注文するということは、本来なら建築のないようを良くわかっていなければできないことなのです。

一方では、間取りや設備機器を選んだだけで注文住宅と呼んでいる人たちがいます。

本来の注文住宅の意味がわかりづらくなるので、きちんと呼び訳できるようにした方がよいように思っているのは私だけでしょうか?


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構造、建材、内装材、外装材、設備機器、冷暖房、屋根材、窓。
これらの組み合わせは無数に存在します。
注文する、という意味を考えた場合、ある程度は建築の知識も必要になってくることがわかります。


それらをまとめる工法もかなり重要になってきます。
断熱方法と冷暖房設備の組み合わせも非常に重要な要素です。
建設会社や設計士の提案するプランが自分たちのライフスタイルに合っているかどうか、想像力を働かせることも必要になります。


基本的な知識は、各地域で発行している建設系の情報誌で取得できます。
北海道であれば北海道立北方建築総合研究所で発行している「住まい作りの基礎知識」という冊子がとても良い内容で参考になります。
生半可な専門誌よりも正しい情報がまとめられていますし、一番評価できるのは「無料」だという点です。
この内容で無料というのは素晴しい。
役所ならではの良いサービスだと思います。


閑話休題。
自分で設計しないまでも、建設会社や設計士の提案する内容がどのようなものか、ある程度理解できるように最低限の勉強は必要になる。
そんな風にご理解下さい。
自分で仕入れた基礎知識と、相談する会社の情報をまとめていく作業を行います。


工事を進める上でトラブルを少なくするためには図面の点数を増やすことも有効です。
一枚の図面にたくさんの情報を落とし込むことも可能ですが、見づらくなるために見落としなどのミスが発声することもあります。
やはり適度な情報で複数の図面を作るのが、経験上トラブルが少ないように感じます。


図面を作った後に、その読み取り能力が必要になります。
建設会社と発注者の共通認識は図面を通して行います。
図面の内容を認識していなければ、「思っていたのと違う」「イメージと違う」ということになりかねません。
どうしても、発注者理解力が求められることになります。


そうしたわずらわしさを省くために、ハウスメーカーなどでは、間取りと設備機器を選べるようにしただけの住宅を「注文住宅」と呼んで売っていますが、全然注文ではありません。
セレクト住宅と読んだ方が正確ではないかと思えます。


結局自分のライフスタイルにあった住宅を造ろうと思った場合、セレクトでは合わない部分が多々出てくるんですね。
これは絶対出てくると断言してもいいです。
完璧な住宅などありませんから。
必ず、満たしているところと満たしていないところがあります。


そういうことが注文住宅を計画する上でははっきりしてくるんです。
打ち合わせを繰り返すと。
吹き抜けの窓だけ三層窓にしようとか。
部分的な弱点を補う配慮だとか。
そういう細かい設計が生きてくるのが注文住宅だといえるのですが、セレクト住宅だとそうは行かない。


説明するにも建築業界での充分な経験が必要だし、技術面でも相当な勉強を継続していなければ時代にあった提案もできない。
だから、本当に注文住宅を作るとなると、頼む側も頼まれる側も、創造性と相手の説明や要望に対する理解力が必要になってくるのです。


だからといって、「そんなの注文住宅じゃねぇよ」といって批判するつもりはないのですけどね。
本来はそういうもんじゃないですか?と疑問は提起したいところなのです。


注文住宅コンサルタントとか資格職にしても良いくらい、高度な建築知識とコミュニケーション能力が求められるポジションなのです。
ある程度は施主さんの考えるところを省いて提案できるくらいのたたき台を作ってから打ち合わせをするのが常ですので、「勉強しないと注文住宅を建てる資格は無いぞ」と言っているわけではないのです。
ただ、業者の説明する内容をきちんと理解するだけの勉強はしておきましょうね。


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コメント

セレクト住宅  まさしくそうですね

  • こうちゃん
  • 2007年10月24日 17:03

こうちゃん

結構そこに疑問を感じて相談に来る人が多いのです。
建設業界から受けた説明をつなぎ合わせると、浮き彫りになるポイントなのかもしれませんね。

するどい提言だと思いますが,問題点も多いですね。
この「注文住宅」の定義だと設計できる能力を持った人間の数が極端に少ないでしょう。
また,得手不得手は必ずあると思うのですが,そこまで篩いにかけると数えるほども建築士がいないことになりそうです。
また,「設計」という作業に対しての対価を認める土壌はどうでしょう?
この定義での設計/監理作業には多大な時間を要すると思われますが,設計屋はボランティア?
まあ,適材適所に設計・ビルダーを薦めてあげるのがコンサルタントの仕事の一部である,
との事だとは思うのですが,重要なのは顧客側の意識の向上?自覚?でしょうかね?
この部分,
>注文するということは、本来なら建築のないようを良くわかっていなければできないことなのです。
には大賛成です。
大変な事だと思いませんか?
私もいろいろなアプローチを試みていますが,いかんせん「資本主義」ですのでね・・・
「教育」までは手が回りません(笑

  • kk
  • 2007年10月30日 15:35

kkさん

ごもっともなご意見、本当にありがとうございます。
基本筋には合意していただいているようですので、ありがたいです。

確かに注文住宅において、これらのことを満たす技術者はごく限られた人たちになってしまいます。

しかし、お客様の希望を満たす、となると話は別です。
ある程度ネットワークがあれば、希望をかなえる業者の紹介は可能になってきます。
そういう仕組みを作りたいと思ってこの仕事をしているんです。

札幌を中心に少しずつですが、ある程度のマッチングはできるようになって来ました。
手ごたえを感じています。

またコメントしてくださいね。
ポチッとクリックも忘れずにお願いします。
ではまた。

kkさん

ごもっともなご意見、本当にありがとうございます。
基本筋には合意していただいているようですので、ありがたいです。

確かに注文住宅において、これらのことを満たす技術者はごく限られた人たちになってしまいます。

しかし、お客様の希望を満たす、となると話は別です。
ある程度ネットワークがあれば、希望をかなえる業者の紹介は可能になってきます。
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