2007年11月03日
10万円の価値
高気密住宅を作るときにはコツがあります。
10万円のコストで30年寿命の住宅が60年くらいは耐久させることもできるようになります。
価値ある10万円といえるのですが、この10万円をケチる業者さんの多いこと。
お客様が事実を知ったら、この業者のことをどう思うのでしょうか?
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北海道の気密住宅は床下の工夫が命です。
2×4は合理的に床下からの外気侵入に対してバリアができますけれど、在来工法がベースになっている場合は、明確な意図と技術が高気密住宅には必要になります。
コストを分析すると、念入りにやっても材料費と手間賃で10万円そこそこ。
これをするかしないかで建物の寿命はプラス20年~30年は違ってきます。
土台周りの結露を防ぐのにとても効果的なんですね。
窓周りや外壁からの防水ができていることが前提なのですが、それさえきちんとできていれば、70年前後の耐久性は期待できるようになります。
そこまで建物の構造の状態を良くすることが期待できるのに、この手間をかけない業者の方が多い。
しかも、業績を伸ばして業界の中で注目を集めている会社の共通点として、この手間をかけていない。
私には理解できないし、とても不思議だ。
将来の建替え客を作るために、意図的に手を出さないようにも見える。
2000万円の建物の場合、10万円というのは0.5%の比率だ。
この0.5%を省くメリットがあるのだろうか?
合理的に考えても理由が見当たらない。
あえて推測すると三つ考えられる。
① 知識的、技術的に未熟で施工上の問題でできない。
② 建替えサイクルを早めて、将来の顧客作り。
③ コストダウンの手法の一つとして。
①は大いにありえる。
省エネ性における気密工事のメリットを理解していない建設会社と大工はたくさんいる。
北海道では寒さが切実なため比率は少ないが、それでもいる。
全国では圧倒的に技術を持っていない会社の方が多い。
②は皮肉めいていますかね。
実際に子会社にリフォーム工事の見込みリストとして、10年前の新築客の情報を活用している会社もありますので、あながちないとはいえないのが悲しいところです。
業界の悲しいサガですね。
③はありえないと思いたい。
確かに10万円でもコストダウンになります。
でもね。
30年後の入居者のリスクを考えると10万円払ってでもやっておいた方が良い工事なのです。
外壁をはがして土台周りの入替なんて、一般住宅でも400万円~500万円くらいはかかります。
それを10万円で予防できるのであれば、とても価値ある10万円ですし、説明すればお客様もそちらを選ぶでしょう。
あえてコストダウンを理由とするなら、少しでも安い方が売りやすい建設業者の都合といえます。
お客様を本位にした場合、合理性が感じられないのです。
断っておきますが、この記事に関しては北海道を基準にしています。
全国で言えば、気密性能を必要としない暖かい地域もありますから。
北海道でいえば、という意味ですので、ご了承くださいね。
気密工事自体を軽視している会社は全国にたくさんあるのは事実です。
地域性を加味すると、そこまで性能に特化する必要のない地域もあります。
省エネ性ということで言えば、間違いなく効果はあるのですけれどね。
将来のことを考えたら、ほとんどの人が選ぶであろう価値のある10万円。
きちんと説明できる会社は少なく、施工できる会社はさらに少ない。
できる会社に出会えるラッキーは、逃してはいけませんよ。
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- at 23:45
コメント
価値ある10万円なんですね。
勉強になりました。
こうちゃん
10万円の使い道はいろいろあるけれど、価値ある使い方を選びたいですよね。
北方型住宅の場合、10万円はとても価値ある使い方になることもあります。