2007年12月19日

省エネ住宅~無暖房住宅は本当か?

「光熱費0」住宅とか無暖房住宅とか。
省エネをキーワードに広告する会社があります。

しかし。

売り文句とは違う結果が多いようですね。


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昨年、北海道で随分広告されていた「光熱費0」住宅。
最近たまに広告を見ますが、商品は変わっていないのに売り文句は代わっていて「光熱費0」はうたわれておりません。
宣伝費を払っているのは、そのハウスメーカーですけれど、なにか広告できなくなった理由があったと思われます。


無暖房住宅と言う売り文句も時々見かけます。
知り合いの建設会社社長がその会社に聞いてみたそうです。
「本当に暖房無しで大丈夫なの?」
「いや、ダメだ。暖房は使っているよ。少しだけどね」
じゃあ、無暖房住宅とはいえないじゃないの!と突っ込みたくなりますよね。


省エネ住宅は時代のキーワードですから、確かに目立つコピーを考えれば集客につながるでしょうが。
それで引き寄せられたお客様にとってはえらい迷惑ですよね。
本当に迷惑。
中には住み始めてから訴訟になっているケースもあるらしい。
「宣伝文句と全然違うじゃないの!」ということですね。
まぁ、怒って当然でしょう。
詐欺みたいなものですから。
お客様の信頼を裏切ってはいけません。


暖かさだけで言えば、マンションの中部屋がいいですよ。
上下左右を他の世帯に囲まれている区画。
これがやはり暖かい。
角部屋や最上階は省エネ性では劣ります。


一戸建ての場合、四面全てが外気にさらされます。
熱の損失はどうしても大きくなってしまいます。


窓からの放熱は壁の30倍も大きいため、窓選びは省エネ住宅のポイントと言えます。
断熱材がいくら厚く入っていても、ペラペラの窓では熱がそこから逃げていってしまうのです。
さらに気密性。
断熱材と窓がどんなに優れていても、隙間が開いていると大量に熱損失が起こります。
断熱材や窓を誇っていても、気密測定をしない会社がありますから、そういう会社には充分注意しなければなりません。
バランスが悪く、省エネ住宅とは呼べない結果になる確率が高いでしょう。


無暖房住宅の可能性についても触れておきましょう。
生活の中で発生する熱を逃がさない方法で取り組んでいます。
スウェーデンでは、成功事例もあるので、コストを無視すれば可能みたいです。


生活で発生する熱についてピックアップしてみましょう。


人間一人当たりで、熱量にすると40Wの白熱灯と同じ位の熱量を出すそうですね。
4人家族であれば160ワットの熱量はいつも出していることになります。
調理の時にも調理器から熱が出ます。
2000Wとか3000Wの熱量が生じます。
スウェーデンではろうそくなんかも常用しますから、ろうそくの熱も有効でしょう。
照明は全て白熱灯にします。
60W球を10個使ったとして600Wですね。
これらの使用時間を合わせた熱量を計算し、熱交換換気と断熱計算によって、室内が20度程度を維持できる式が成り立てば、無暖房住宅は理論的に可能と言うことになります。
実際にはもっと複雑な要素を加味して計算しなければなりませんが、基本的な考え方はこのように組み立てていきます。


人が家に住んでいないと生活で発生する熱もありませんから、無暖房住宅は不可能です。
生活しているだけでも熱は発生しています。
この熱を無駄にしない、「もったいない」という発想で処理する方法を考える。
薪、石炭、石油、電気とエネルギー源は代わって来ましたが、生活の中の熱を再利用する方向にようやく視点が向いてきているようです。


限りあるエネルギー。
温暖化予防にもなります。
今は技術とコストの壁が厚いですけれど、いつかそういう住宅が普通になれば良いと思っています。


ただ、時代を先走ってできもしない売り文句を使うのはやめましょうね。
信じた人に迷惑をかけるような売り方は、会社として行ってはいけません。
消費者の皆様も過信しないようにご注意を。


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コメント

訴訟にまで・・・
悲しいですよね

  • こうちゃん
  • 2007年12月19日 19:46

こうちゃん

損得の説明をしておいて、信頼を裏切るとそういう結果になることもあるということです。
寒さや暖かさと言うのは住み人の感覚の問題もありますから、一概に数字が出ているから問題ないというわけにはいきません。
住み始めてからの想定は、あまりに余裕のない予想を立てるのは危険です。
建設会社はオーバートークを。
買主は過信を。
それぞれ気をつける必要があります。

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