2008年02月19日

契約トラブル その拾壱 

タカシとヒロミは悩んでいた。

モデルハウスで夢見た道のりはとても楽しく思えたが、事態は急転して誰も望まない方向へ向かうことを予感させた。

なぜ、こうなってしまったのだ?

ハウスメーカーのせいにすることは簡単だが、自分たちにも原因があるはずだ。

まずは夫婦の考えをまとめる必要がある。

2人は話し合うことにした。

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タカシ「なんでこんなふうになっちゃったんだろうね」
ヒロミ「本当だよね。これからどうする?」
タ「それを話し合おうよ」
ヒ「そうね」


タ「ウエダさんの説明が充分だったと思うか?」
ヒ「いや、今となってはそれはないよね。全然自分たちわからなかったんだから」
タ「そうだよな。仮にね。全面的にメーカーが責任を認めてくれたとして、その後に追加が来ないとも限らないと思わない?」
ヒ「そうそう!私もそれを感じていたの。今回のが納まってもまだあるんじゃないかって」
タ「そうなれば最悪だよな。目隠しして歩いているようなものだよな。何かにぶつかった時に”これなんですか?”みたいな」
ヒ「見えていないからちゃんと案内してもらわないと困ると言うか・・・今になって見えていなかったことに気付いて不安になっていない?」
タ「そうなんだよね。自分たちは素人だからさ。何を知らないのかも知らない。そういう相手に合わせた案内をしてくれないとダメだってことがわかったよね。いまさら遅いけど」


お互いに自分の感じていることを確認できた。
共感することが多かったのの当然といえば当然だ。


ヒ「目隠しの例えで説明するとね。私たちを引っ張っていたウエダさんも私たちがつまづいた物が見えていなかったってことになるよね」
タ「鋭いね。その通りだ」
ヒ「私たちだけがたまたまぶつかったのかな?」
タ「そう言われると、おかしいよね。他にもぶつかった人間がいても良いはずだ」
ヒ「そんな話は聞いてなかったよね」
タ「契約前にさ、一度質問したじゃない。トラブルになる可能性はありますかって。あの時ウエダさんは”みなさん、こういう形で契約していてトラブルはありませんよ”って言っていたよな」
ヒ「言ってた言ってた」
タ「あれはウエダさんが経験していなかっただけで、他ではどうなのかな?」
ヒ「わからないよね。ないと思いたいけど、どういうこと?」
タ「つまりさ。会社の体質による事故かもしれないということさ」
ヒ「こういう目にあっているのは、自分たちだけじゃないっていうこと?」
タ「多分ね」
ヒ「そうなのかな」


タ「会社はなんて言って来るかな?」
ヒ「想像付かないね」
タ「僕が言った条件を飲むか飲まないかって話になるよね」
ヒ「飲まなかった時はどうするの?」
タ「わからない。とりあえず市役所の弁護士無料相談に行って来る」
ヒ「裁判になるの?」
タ「そうしないために相談してくるよ。一度は信頼した相手なんだから話し合いで解決したいし」
ヒ「そうだよね。でもそれならなんのために?」
タ「トラブルの専門家に相談することで解決のヒントはもらえると思うよ」
ヒ「会社との話し合いは?」
タ「同時進行さ。やれることは全部やっておいたほうがいい」
ヒ「そうね。そういうことなら任せるわ」


話し合いで確認したのは二点だった。
会社からの回答を待つことと、弁護士にも相談して法的な対応を確認しておくこと。
2人はどうすれば良いのかわからないなりに、できることはやっておくことで同意することはできた。


そして、部長のナカタから電話が来た。
会ってお話ししたいいうことだった。
翌日面談することになった。
どういう話を持ってくるのか?
責任者が来るのに全然不安がなくならないのは何故なのか?
2人は自分たちが目隠しをして歩いている状態は、何も変わっていないことをやっと実感していた。

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コメント

杉岡さん!助けてあげて下さい!と思ってしまいました

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