2008年02月23日

契約トラブル その拾伍 

ナカタは支店長のウチムラに報告した。

「支店長。お客様は解約を希望してきました」

ウチムラは顔をしかめて理由を聞いてきた。


今日のランキングは?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
banner_02.gif

ホームページはコチラから


コンペを開くか?
入札をするか?
あなたの理想の家を、一番安く出来る会社を探してみませんか?
まずは無料相談から。
フリーダイヤル 0120-413-262 まで
お問合せからのメールもお待ちしております。

ウチムラ「なんでまた・・・部長が行ってもダメだったの?」
ナカタ「申し訳ありません。いろいろとこちらの落ち度を指摘されまして、信頼回復は難しい状態です」
ウ「説明不足の他に何かあったの?」
ナ「ウエダ君は契約の時に約款を読み上げていませんでした。そこも追求されました。
経費精算やトラブル時の約束事についても、こちらから請求するものは難しい状態です。
”トラブルなんか起こしませんから”って言って契約を取っていたみたいなんです。
かなりこちらが悪い状況ですね」


ウ「というとお客さんの都合での解約というわけにはいかないということですか?」
ナ「はい。そうしないとかなりもめると思います。言い返せない部分もありますから、そこから突っ込まれるとどうしようもないと思います」
ウ「シモヤマ店長とウエダ君を呼んで」
ナ「はい」


シモヤマとウエダが支店長室に呼ばれた。
商談時の内容について、特にウエダに質問が集中した。
裁判まで行った時に、お客に非があるかどうかを見つけようとしたが、特にお客の過失はなさそうに思えた。
中でも約款を読み上げていなかったのは致命傷だ。
支店長は裁判まで視野に入れて、交渉の糸口を探したが、なかなか見つからない。


ウチムラ「でもなぁ。なんでこちらが追加を一切請求しないと言っても受け入れてくれないんだ?」
ナカタは内心どきりとした。
まだ支店長には追加を無料にすればこちらが赤字になると言ってしまったことを報告していなかった。
ウチムラ「辻褄が合わないじゃないか?希望通りするのに追加が発生しないのに解約したいというのは筋が通らないよな」
ナ「そのことなんですが・・・」
ウチムラ「どうかしたか?」
ナ「はい。私が駆け引きで追加を無料にしたら赤字になると言ってしまったのです。解約になれば、うちの会社が赤字ではなくなりますので、契約を進めることでお互いの利益が無くなる理屈を指摘されています」
ウチムラ「そんなことまで言ってしまってたのか・・・それじゃ解約するしかないな」
ナ「申し訳ございません」
ウチムラ「今回の契約は取り方にも問題があったようだから、現場で再発しないように充分に指導してくださいね」
ナ「はい。本当に申し訳ございません」


ウチムラ「残念だけどしょうがないな。次の契約に目を向けよう。
ナカタ部長、解約の手続きを早くして下さい。
契約金も返金。
窓口は最後まで部長が行ってください」
ナ「はい、わかりました」
ウチムラ「はい。それでは解散」


ウエダはがっくりしていた。
契約時にもらっていた歩合給、ボーナスの査定で加算されていた増額分も、全部返還しなければいけないからだ。
何が悪かったのか、いまだにわからないでいる。
自分は当たり前の業務を行っていただけだ。
なんで、こんな目に合わなければいけないのか理解できない。
店長、部長と交渉の下駄を預けたのに、結果は最悪になってしまった。
先日解決前祝でランチをおごってもらったのに・・・
悔やんでも悔やみきれないが今となってはどうしようもない。


ウエダはハッとした。
自分は今、自分のことしか考えていなかった。
タカシとヒロミに対して申し訳ないと言う気持ちがないわけではないが、今はすっかりそのことなど忘れて自分のことしか考えていなかったのだ。
人知れず反省した。
自分がこんなことだから、きちんと最後までお付き合いさせてもらえなかったんじゃないか。
こういう意識で仕事をしていた自分が一番悪い。
そのことに気付くことができて、ちょっとだけ納得できた。
もう同じ過ちは繰り返さないぞ。
ひそかに誓うウエダだった。


ナカタはタカシたちに解約の了承について話しに行かなければならないことで気が重たくなっていた。
自分が絡んだことでかえって悪くなってしまった。
思惑通り行けると踏んだ矢先にひっくり返された。
(本当に何があるかわからないな)
反省もせずにいた。


とにもかくにも。
会社は一件の契約を失った。
営業から始まり、責任者まで巻き込んで対応したが。
お客の信頼を取り戻すことはできなかった。
関わった人間は数人いたが。
価値ある気付きを得たのはウエダだけだった。


今日のランキングは?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
banner_02.gif

ホームページはコチラから


コンペを開くか?
入札をするか?
あなたの理想の家を、一番安く出来る会社を探してみませんか?
まずは無料相談から。
フリーダイヤル 0120-413-262 まで
お問合せからのメールもお待ちしております。

コメント

気付きを得たのがウエダさんだけなのですね・・・

大体そんなもんです。
皆で力をあわせてがんばろう、という体質の会社であればこんなにこじれないで解決します。

comment form
comment form