2008年04月10日
物差し

写真はタジマ製コンベックスGロックプラス19という製品です。
建築現場では欠かせないコンベックス。
メジャーやスケールという呼び方をすることもありますが「物差し」ですね。
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JIS規格がありまして、基準を満たしている品質に対して認証が与えられています。
大工さんの測る寸法も、設備業者の測る寸法も変わらないように共通企画があるんです。
見間違いしない限り同じ寸法になるんですね。
数字で表すことのできるものは、とても表面的なものです。
皆が認識できるものですから。
ところが数字で認識できないことも人間社会では必要なことがずいぶんあります。
例えば暑がりとか寒がりとか。
同じ温度の部屋にいても、「暑い」「寒い」と評価が分かれます。
同じ国に住んでいても「良い国だ」「悪い国だ」となりますし。
同じ人に対しても「良い人だ」「悪い人だ」と評価が分かれます。
人間はひとりひとりが物差しを持っています。
しかもその物差しは計る基準がまちまち。
傷ついていてまともに測れないものもあれば。
規則的な寸法ではなく、でたらめな目盛りが並んでいて、測るたびに違う結果になることもある。
1000人いれば1000通りの物差しがある。
それが人間の物差しです。
外観の好き嫌いも。
省エネに対する関心も。
間取りの考え方も。
設備への投資比率も。
収入や予算が同じ程度の人たちでも考え方が皆違います。
マイホームの計画をサポートする上で、決めていることがひとつあります。
それは絶対に相談者の意見を否定しないこと。
意見を否定しなければ、本人が自分で必要なものに気づき、決断していくことができます。
大事なことは本人が納得することです。
意見の否定からは本人の納得は生まれません。
その人の物差しで計って納得することが大切なんだと思います。
サポート役として大切なことは、自分の物差しで物事を計らないこと。
これをすると必ず失敗します。
私の言う失敗とは、自分の思った以上の結果にならないことです。
物差しどおりに行ったとしても、それは思い通りで終わり。
思った以上には決してなりません。
柔軟さと寛容性と忍耐。
お互いにこのコミュニケーションができたときに、信頼とアイデアが生まれるのを数え切れないほど体験してきました。
時間と労力を惜しんではいけません。
目的は関係者全員の満足。
満足できなければ納得。
あらゆる努力は関係者の喜びの為に必要な通過点として惜しみなく与え合う。
そんな関係を築くことができれば、どんな組織においても良い結果を導き出すことができるでしょう。
家族でも
会社でも
サークルでも
自分の物差しを押し通すことは周りとの摩擦しか生みません。
それは「誰が正しいのか」の議論を起こし、「正しい私の言うことを聞け」という棍棒を振り回すことになります。
建築現場の物差しは大切です。
それは社会のルールの中で認められているからです。
しかし、自分の物差しは社会のルールに従ったものでは有りません。
これは人類共通の事実です。
誰一人として、自分の物差しが正しいとは断言できないのです。
その事実を認められたときに謙虚さが生まれるのかもしれませんね。
何でも自分の物差しで推し測り、人に押し付けていては調和などどこかへ飛んでいってしまいます。
謙虚さが人を認めることにもつながり、調和を生むと言う見方もできます。
過去に良い現場をいくつも経験して来ていますが、お客さんも建設会社の関係者も、良い関係で調和していました。
今自分の状況がうまく行っているかどうかを分析する時に、調和があるかないかを自問するのも良さそうですね。
確かに調和している時はうまく行っているし、うまく行っている時は調和している。
物差しの話から調和の話になってしまいました。
物差しを当てるのは、寸法を取る時だけにしましょう。
自分の物差しで計り方を間違えると不調和の元になります。
今一度自分を戒めたいと思います。
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物差しを当てるのは寸法を取る時だけにします!