換気工事の義務化までの概略
現在、高気密の建築物には換気が義務付けられています。
以前は義務ではなかったのですが、換気が義務付けられた一連の流れを説明しましょう。
1980年代から、省エネルギー型の住宅を推奨する方向で、国の考え方も推移してきていました。
隙間をなくすことと、断熱材を厚くすることに主眼がおかれてきました。
しかし換気についての考え方は十分に理解されていなかったのです。
高性能な住宅は推奨されましたが、そのような建物に計画換気を義務付けなかったため、1990年代後半の建物は、高気密、高断熱ではあるが計画換気を取り入れていない一般住宅がたくさん建設されました。
そのような建物がどのようになっていったかというと、換気不足から家中で結露が発生し、同時に建材に含まれる化学物質、カビとハウスダストによる健康被害が起きて、大変な問題になっていったのです。
建築業者から確認申請を通しているのに、こんな状況が起きるようでは困る、といった要請も出たこともあるでしょうが、そのような経緯から気密性の高い建物はすべて計画換気が義務付けられました。
法的基準で、一般住宅では2時間に1回以上の空気交換が出来る能力が必要とされています。
ざっと換気義務化までの流れを説明しましたが、換気にも種類があり工法との相性などからも選び方があります。
省エネだけを考えれば熱交換がよいのですが、メンテナンスが必要であったりと、パーフェクトな換気システムはありません。
建設業者の換気の説明がわかる程度には基礎知識を身につけておきましょう。