木造工法の基本知識 その1
一般木造住宅の「工法」の数において、おそらく日本は世界一を誇ります。
「わが社は特許○○工法で耐震性能が高いのです」
「当社の工法は施工日数が短いのが特徴です」
住宅展示場に見学に行きますとこんな話をたくさん聞くことになります。
初めて家を建てる人にとっては「いったい何が良いのだろう?」となってしまいます。
特許の内容を見ていくとわかるのですが、大別して「工期が短い」か「耐震性能が高い」が売り物になっています。
工期が短いのは建築業者にとって良いことが多いのが特徴です。
そんなに急いで家を建てなければならない人は少数派でしょうから、オーナーさんにとってメリットは少ないといってよいでしょう。
耐震性能が高いのは地震の災害時にその長所が発揮されるでしょう。
ここで、大事なポイントは特許の通りの性能が出るように施工されているかどうかのチェックです。
1万年に1度クラスの地震を想定して「わが社の工法は・・・」と何度も繰り返してくる営業もいますが、「災害時に助かりたければわが社の建物を建てなさい」と暗に言ってきているようで、どこか気持ち悪さを感じてしまいますよね。
木造工法は大別して「在来工法」と「ツーバイ工法」の2種類に分けることが出来ます。
阪神大震災の時に、在来ハウスメーカーのモデルハウスが倒壊して以来、在来工法も全面に合板を張る「モノコック構造」構造に移行してきました。
それ以前の某社はツーバイ工法をケチョンケチョンにけなしていましたが、面で支えない工法の強度不足を突きつけられて方針の変更を余儀なくされました。
その流れは大きく二つに分けることが出来ます。
「面で支える在来工法」と「金物で支える在来工法」です。
現代の在来工法はこのどちらかの方法をとっています。
基礎さえしっかりしていましたら、このどちらの方法でも十分な耐震性能が期待できます。
ツーバイ工法は200年余りの歴史に裏付けられた実績があり、合理的である程度完成された工法ともいえるでしょう。耐震性能や火災時の対価性能には昔から定評があります。最近ではローコストである程度の性能を出しやすいということで、北海道の建築業界の中では確たる評価を得ています。
予算を抑えてバランスの良い建物を建てるのであれば、ツーバイ工法が合理的ですし、デザイナー住宅のような、複雑なプランで間取りを優先したいのであれば、在来工法で特殊な金物を使ったものが適している言えます。
どちらも長所と短所がありますので、自分たちのライフスタイルに合っているプランを作れるのはどちらか?を基準に選ぶと良いでしょう。