世界でも稀(まれ)なのですよ。ホントに。
快適な生活空間を求めるならば、その土地の気候風土にあった住宅を建てるのが常識です。
それにはまず、北海道の気候風土を良く知ることが大切です。
本州と比べて乾燥しているとはいいますが、降雨量も多く湿度は平均して高いといえます。
夏の気温は35℃まであがることもあり、冬はマイナス35度まで下がることも。
寒暖の差はなんと70℃。比較的にゆるいところでも60℃はあり、世界的に稀な厳しい条件といえます。
しかも地震列島というあだ名が付くほど地震が多く、耐震や免震の技術も求められます。
さらに日本の国土全体が多雨地域のため、地盤が土で形成されており、岩盤の上に国家が創られた欧米諸国とはかなり事情が変わります。
よく、諸外国との一般住宅の耐久性を比べられることがありますが、地盤に含まれる含水量が圧倒的に違うため、一概に比べられないのです。
乾いている土の上に建物を建てるのと、いつも湿っている土の上に家を建てるのでは条件が違います。
北欧の住宅は長持ちするといいます。事実100年~200年の住宅はざらにあります。
北欧は地表から間もない深さまで、岩盤で形成されており、不等沈下もおきづらく良好な地盤に恵まれています。
北欧に限らずユーラシア大陸は岩盤の大陸です。ヨーロッパ全般が似たような地層を持っています。
アメリカ大陸も岩盤で形成されております。
ヨーロッパもアメリカも共通して地震が少ないのは、そのような背景があります。
そして、降雨量の差です。
主要都市の平均で見ても日本の降雨量は他の先進国の3倍はあります。
国土全体で平均した場合4倍にもなるというデータもあります。
日本は他国と比べて雨がとても多いのです。
雨が多く、地震対策も求められる。
寒暖の差も激しく、南北に長い国土を持っている。
日本の気候風土は世界の中でもかなり特殊といえます。
同じ日本国内においても、北海道は亜寒帯気候ですし、温暖湿潤気候と亜熱帯気候の地域もあります。
地域の気候風土に合わせた設計思想が必要なのはご理解いただけましたか?
特に北海道は日本国内でも湿度対策と凍害対策が求められるため、他の地域と比べて特殊な設計思想が必要になるのです。