建物の寿命も基礎しだい

建物の耐久性を求めるのであれば、どうしてもそれに合わせた基礎が必要になります。

人間に例えると、体力の元ともいえます。
どんなに良い大工が良い材料を使って家を建てても、基礎がダメであれば家は長持ちしません。
どんなに良い服を着て着飾っても、着ている本人が不健康であったら寂しい話です。
同じようにどんなに表面仕様が良くても、基礎の粗悪な家は良い家とはいえません。
基礎が大事なのです。
いくら上物をきれいに仕上げても、基礎が悪ければ建物を長持ちさせることもできません。

不等沈下などの水平の狂いに関しても、10年間の保証が義務付けされる前は、ろくろく地盤調査も行わないで、傾くような家がたくさん作られた時代もありました。
最近では第三者保証の加入要件にも「地盤調査の上」という条件が含まれており、よほど悪質な業者の物件をつかまされない限り、調査も行われないで工事に入ることはありません。

もしも建築地が軟弱地盤であった場合、地盤改良工事を行う必要があります。
代表的なのは杭工事で、鉄筋入りのコンクリート杭によって支持層まで基礎を固定するために打ち込み工事を行います。
支持層とは建築物を支えるための必要強度が得られる深さにある地層のことをいいます。
杭工事のほかにも、地盤改良材を注入する方法や、土間基礎により面で支える計算により基礎の不等沈下を防ぐ方法まで、いくつかの方法があります。

どの都市もそうですが、開拓時代は一番良い土地を選んで住み着くものです。
まして、支持層の強度測定などない時代には、目測と経験で良い土地を見極めなければなりませんでした。
良い土地は先住者たちが住み着いて、今の時代残された土地は、昔の人が選ばなかった土地と言い換えても過言ではありません。
現代において、住宅を新たに建てるとき、良い土地に建てられること自体がラッキーな話でして、地盤改良を行わなかったらそれだけでも「よし」として下さい。

基礎工事に余計なお金をかけなくて済む土地に当たればよいですね。