2008年09月08日
家とは商品なのか工事なのか
家とは商品なのか、役務としての工事なのか。
根本的な認識のずれが、業者と消費者の間に存在します。
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ハウスメーカーは住宅の事を「商品」と呼びます。
そこそこ大きなビルダーも「商品」と呼んでいる会社もあります。
しかし、中小の建設会社の多くは「建設工事」として認識します。
何が違うかわかるでしょうか?
そもそも、建設工事というのは「役務」の提供です。
契約書には「工事請負契約書」と書かれており、請負工事の役務について約束します。
つまり、業者は勝手に商品と言っていますが、役務契約なんですね。
仕様やデザインを決めて「商品化」した役務に名前を付けているに過ぎません。
役務でなければ「販売契約」になります。
ハウスメーカーの契約書は工事請負契約書になっていることから、
商品ではなく請け負い工事であることをハウスメーカーは認識しています。
ではなぜそうしなければならないのか?
それは「名前を付けなければ売れないから」です。
中小建設会社を相手にしたコンサルティングの基本には「商品をつくれ」というのがあります。
商品化したものでなければ、お客さんにも説明できないし、売れませんよ、というのだ。
自身の経験でもそれはわかる。
商品を作らずに、売上を伸ばした建設会社はない。
商品といってもね。
結局市場に出回っている建材を組み合わせて、基本仕様を決めるだけ。
建設会社にとって売りやすく、利益率も取れて、説明しやすいパッケージ。
ハウスメーカーが好きな建物。
建設会社が好きな建物。
それが商品として名前を付けられて出回る。
話を戻そう。
工事である限り役務なのである。
流通で出回っているものを組み合わせて、ハウスメーカーと同様の商品を作ることは難しくない。
鉄骨ユニットとか、パネル住宅とか。
完全にオリジナルの生産ラインで作っているものはまねできないけれど。
耐震性にしても強度にしても、代替工法を探すのには困らない。
簡単にマネできてしまうのだ。
この事実を知らない消費者は意外と多い。
わずかな努力で、大手建設会社と似たり寄ったりの建物を建てるのは難しくない。
知名度の低さに不安を感じる人も多いが、自社保証のみの大手ハウスメーカーと違い、
第三者保証まで付けている会社も多いため、実は保証内容も充実していることさえある。
実際の購入価格の差は15%~20%の違いがあり、知名度を気にしなければ300万円程度の
コストダウンが簡単にできることもある。
注文住宅の根本は、「役務」であることをまずしっかり認識しましょう。
そうすれば、保証もしっかり付いた、品質の高い住宅を安く建てることができます。
商品と呼んでいても、それは仕様とサービスに名前をつけただけ。
根のところは「工事という役務」なのです。
建売住宅は少し違う考え方をしなければなりませんが、それはまた別の機会に。
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