2008年09月09日
良い職人ってなんですか?
「うちの会社には良い職人がいます」
この言葉が本当かどうか、あなたにはわかりますか?
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良い職人とはどういう職人でしょうか?
大工についてちょっと考えて見ましょう。
確かな技術。
工期は守る。
危険を予測する感覚もあり。
納品管理も抜群。
図面の読み違えもなく。
仕上がりは正確で、ミスがない。
メンタル面ではどうでしょう?
お客さんには愛想がよく。
仲間内でのコミュニケーションも充分にとり。
責任者の言うことに対して素直で。
反省と改善の意識が強く。
勉強熱心。
これだけそろっていれば言うことないですね。
会社としては、日給10,000円で働いてくれてこれだけできれば大満足ですが・・・
実際にはそんなことありえません。
こういう大工さんがいるかどうかというと。
これだけ揃っていると、すぐに独立しちゃうのであまり現場で見かけません。
充分独立してやっていけるんですね。
そうしない人には、何かしら足りない部分が必ずあります。
メンタル面は充実しているけど、技術が足りない。
技術はあるけれど管理能力がない。
技術と管理能力はあっても、人とうまくやるのが難しい。
全面的に合格できる人は本当に数が少ないのです。
ところがどうでしょう。
ハウスメーカーに聞いても、建設会社に聞いても答えは似ています。
「うちは良い職人を使っています」
あちらこちらで聞こえてきます。
条件を書き出すと、全て揃っている職人が多いか少ないかは誰にもわかりますよね。
そうすると、共通認識の中で「良い職人」と呼んでいるかどうか怪しくなります。
どう考えても「揃ってる奴は少ないだろう」と誰でも感じるでしょう。
事実を正確に捉えていると職人についての答え方が違います。
「会社の考えていることをわかっていますから」
「現場監督とうまくやっているよ」
「丁寧に作ってくれるんだよね」
こんな回答には誇張もなく、好感が持てますね。
仕事が欲しいから、自社のスタッフを誉めなければならないこともわかる。
しかし、素人客相手に客観性のない説明をして恥ずかしいとも思わない営業マン。
もういい加減消費者を欺くのはやめたらどうか?
そもそもなぜ工業化住宅を開発しているのかを考えると良くわかります。
工場でパネル作成やプレカットをやっているのはなぜなのか?
現場の品質を画一化するためでしょう。
要するに、職人の技術の差によって、現場によって出来上がりが違うとまずいから
誰がやっても同じようにできなければ、会社としてまずい。
誰が作っても同じようにできる組み立て家具のような建物を開発する。
反対から説明するとね。
良い職人を育てるサイクルができていれば、プレカットもパネル化も必要なのか?
そういう視点で考えるとわかりますよね。
工法の技術革新の背景には、職人を育てるよりも、工法を工夫する方が簡単。
そんな業界の事情も見え隠れします。
では良い職人がいないのか、というとそういうわけではありません。
やはり、そうした中でも、きらりと光るものを持っている職人もいます。
仕上がりを見ると「輝き」が違うんですね。
気持ちの入った工事は、オーラを放ちます。
建材とか、間取りとか、そういうモノとは違う体に伝わる「何か」があります。
工業化住宅の中でもそういう物件はありますし、それにこだわる会社もあります。
業界は職人に関して、誇張して説明しないように。
消費者はちゃんと考えるように。
良い職人なんて本当に少ないんだから。
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