2008年09月16日
経営者の道徳観とは?
最近のニュースでまた悪質な訪問リフォームの記事を見ました。
次から次へと、なかなかなくなりませんね。
やり口は簡単。
いまや定番となった瑕疵の「偽装」が営業手法のメインです。
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「無料で点検しますよ」
床下とか天井裏とか、自分ではいると汚れるし、専門家に見てもらえば安心。
安易に判断して、見てもらったら・・・
「お客さん大変ですよ。天井裏に水が溜まっています」
持参したポリ袋から出した水をかけて写真を撮ったり。
「白蟻がいました」
持参した飼育ビンから手にとった虫を見せたり。
これらの行為も立派な偽装です。
ところが、見ているその場で暗がりの中に入っていって、出てきたときにそんなものを見せられる。
人間心理は一瞬疑う機能が麻痺してしまう。
詐欺師同然の訪問営業マンが、我が家の救い主のようにも見えてしまう。
もちろんその場で「どれ俺にも見せてみろ」と入っていって確認すればわかる話。
自作自演のボロがスグにはがされる。
しかし、実際は敵もさる者。
そういう行動を取れなさそうな、老人宅を狙ってくる。
被害額が数億円なんて今日明日でできる話ではない。
悪事が露見するのに時間がかかるのはそういう背景もある。
汚染米の偽装流通事件なんかは社会的な問題だから報道されているけれど。
個人的な被害の、リフォームの瑕疵偽装(かしぎそう~造語です)なんかも扱って欲しい。
リフォームの訪問販売は法の規制が少ない分野。
強引な販売の実態とか、国民生活センターにある程度苦情が集まらないと国は何もしてくれない。
被害者が連絡取り合って、弁護士団を立てるとかね。
でも、お金は戻ってこないと考えた方が良い。
そんなお金を返せるように持っておく人たちではないのだ。
そういえば我が家にも「キッチンメーカーの者です」と言って訪問してきた営業マンがいたなぁ。
「性能の良い換気扇のフイルターのご紹介に来ました」
話によればキッチンメーカーの人から言われて来たらしい。
でもね。
うちのキッチンは建具工場に直接特注した製品。
キッチンメーカーから言われてくるはずがない。
名刺を出させてからネタ晴らし。
会社名を見たら、最近仲間内でも悪評高い営業方法が話題になっている会社。
「分離発注で、自分が全部仕切って建てたから、キッチンメーカーからの紹介というのはウソですよね」
すかさず突っ込む。
しどろもどろになる営業マン。
「悪評は聞いていますよ。今後こういう営業はされない方が良いと思います」
顔色もなく営業マンは帰って行ったが、きっとその後も繰り返していたはずだ。
だって、会社からそういう命令されて動いているんだもん。
人間として良心が痛んで転職する人もいるんだろうけど。
給料をもらっている関係で、会社に対する忠誠心は働いている以上必ずある。
ここ数年いろんな偽装事件が続いている。
法で規制するとか、罰則を強化するとかやっているけど効果は薄い。
なぜなら、それらの対策は経営者の道徳観を高めていないからだ。
経営者の道徳観を高める仕組みを社会の中で作らない限り、各種偽装はなくならない。
損得で考え、善悪を忘れる経営者がこれほど多いと消費者は何を信じてよいかわからなくなる。
「年間何棟の契約をいただきました」
というのは広告するけれど。
「そのうち、何件から訴訟を起されました」
というのは広告しない。
消費者は知りたくても知ることができない。
一番大事な信用するための情報を、得るための社会構造がない。
欧米と考え方が違う日本の短所だと思う。
欧米では市民団体やNPOが企業の行動をチェックし、評価を下していることが多い。
企業だけではなく、病院に対する格付けなんかも行っている。
例えば、心臓手術を年間何件行って、成功が何件、失敗が何件と公開している。
消費者の検討材料として、情報が得られる仕組みになっている。
いきなり欧米並みに情報網をつくるのは無理だとしても。
消費者に判断材料になる仕組みは必要だ。
総選挙があるみたいだけれど。
消費拡大を図るためにも、消費者保護の情報開示方法を法案化して欲しいな。
善悪の判断の付かない、道徳観が欠如した会社を知る権利は消費者にあるべきだ。
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