2008年11月09日

雨水処理の限界

昨日、設備のプロフェッショナルと会いました。

設計から監理までなんでもござれの人です。

話のポイントが本質的で、玄人好みのタイプの人でした。

その人から面白いお話が聞けました。

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「杉岡さん、住宅の雨水処理は1時間50ミリの雨までしか想定していないの知ってた?」

「えっそうなんですか?」

「お客さんは知らないでそれが当たり前だと思っているんですよ」

どこかで聞いたようなフレーズがさらに関心を高めた。


札幌市の最低基準がそこにあるらしい。

全然知らなかった。

もちろん、そんなことお客さんに説明したこともない。

日本でも異常気象のためか1時間100ミリの雨もそんなに珍しくはない。

聞くと想定以上の雨によって被害が出ても「基準を決めた責任はない」らしい。


雨水処理の限界値についてなんて存在すること自体知らなかったなぁ。

無知とは知らないこと自体に気が付いていないから厄介なんですよね。

行政による指導の下、基準が決めるためには根拠が必要です。

その知識をもって仕事をするのと、そうでないのでは提案の内容に違いがあります。


最終的にはお客様が決めることです。

中には80ミリの雨でも大丈夫な設計をしてくれ、というお客さんもいると思うんです。

他と一緒でいいよ、という人がほとんどだとは思いますが、知らなければ選ぶこともない。

これはアンフェアな関係で、お客様の不利益につながることがあります。


いやぁ、本当に良い話が聞けたなぁ。

みなさん、注文住宅の際には雨水処理量も気にしてみましょうね。

札幌で50ミリを超える雨が降ったら、異常気象もいよいよ手が付けられないかもしれません。

しかし、近年の状況を考えると「ない」とは言い切れない。


現に北海道の8月の気温は、20年前の新潟の気温と同じというデータがある。

お米の糖度の評価は上がっているので、高値で取引されているのは良いかもしれませんが。

近い将来100ミリレベルの大雨がないとは断言できない状況だとは思います。

もしもの備えは無駄になるに越したことはありません。

しかし、昨今、雨水の侵入による致命的なダメージを受けかねない構造材が濫用されています。

そういう社会状況を考えると、やはり考えておかなくてはならない要素のひとつだと思われます。


雨水処理の限界。

数十年そこに暮らすことを考えると大事なテーマに見えてくるのは私だけでしょうか?

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