2008年11月28日
※重要※スノーダクトの人は要注意
北海道の住宅はスノーダクトが多いですよね。
落雪に関わる多くの問題を解決してきた非常に優れた一面を持っています。
しかしながら、欠点、リスクについてはあまり知られていません。
今回の記事はとても重要です。
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集成材を構造材に使っている建物のうち、スノーダクト方式を採用している建物が今回の記事の主役。
以前にも記事にしましたが、雨水処理能力と関わる問題です。
集成材もJASの認証を受けて、1級とか2級とか等級があります。
建材として流通するために必要な強度試験を行っています。
木材を無駄にすることなく資材化した功績は大きいのだけれど落とし穴もあります。
耐水性に関しては非常に疑問点が多いということ。
漏水事故の後に、計算もできないくらい強度が低くなる可能性をはらんでいます。
リスクとして想定する事故は次の通り。
1時間80ミリの雨が降った。
築12年のスノーダクト採用の木造住宅。
ダクトは処理量を上回る雨を流しきれずにオーバーフロー。
処理できる雨量で済んでいた場合には水が触れることがなかったダクト上部の板金の返し部分。
コーキングで処理はしていたが、7~8年で硬化による切れ目ができていた。
そこにダクトから溢れた水が浸入した。
雨水処理量は1時間当り50ミリの雨。
これがダクトの雨水処理の想定している限界量です。
最近の日本でもご存知の通り異常気象によって、熱帯地帯のような雨が降るようになりました。
1時間100ミリの量は夏ならばニュースで報道された記憶を持っている人もいるでしょう。
北海道ではそこまでの豪雨は考えられないと思っていますか?
都市ごとに想定雨量は違いますが、雨水処理の標準になっている数値は一般には知られていませんが、建築工事の設備設計上目安が決まっています。
札幌でのダクト工事も配管の大きさが50ミリの雨量を想定して作っていますから、それ以上の雨が降れば当然流れきらないのであふれ出します。
溢れた水はどこに行くのかというと、構造内の柱を伝い、梁を伝って土台まで流れます。
部分的には室内に漏水する部分も出てくるでしょう。
この水分を乾燥させるのは非常に困難。
自然乾燥を待つしかありませんが、乾燥していた木材は水を吸いますから、かなりの量の水分が木材に取り込まれます。
この場合、一本物の木材を使っているときには乾くのを待つので問題ありませんが、集成材に関しては強度劣化の危険性が高まります。
シックハウスの規制がかかる前は強力な溶剤系の接着剤で固められていましたから、その当時の集成材は大丈夫といいたいところですが、当時は集成材を構造材には使っていませんでしたから、ほとんどそのケースは考えられません。
揮発成分に配慮しているために、水に弱い接着剤が使われていることが多くなります。
そういう材料を使っていた場合、とんでもないリスクが発生します。
極端な例えかもしれませんが、強度計算がまったく不可能なレベルの粗悪な建物に変身してしまう可能性があるのです。
接着剤の種類によっては、1週間ほど濡らしておけば手で「ぺりぺり」はがすことのできる集成材もあります。
有害な揮発成分を排出しない目的はかなえていますが、建物を支える構造材としては非常に問題があります。
これは雨の問題だけではなく、平地で「出水危険区域」に指定されている土地においても同様。
30ミリくらいの雨でも長時間降り続ければ床上浸水することだってあります。
その時に土台材や、柱の根元は水に浸されます。
当然、水を吸った集成材の強度が落ちることを考えておかなければいけません。
JASの試験を通っているからといって過信はできません。
水を吸っただけでもう元に戻らない材料もあります。
最悪のケースではその後に地震があった場合です。
強度のなくなった構造材が耐えられる地震ばかりとは限りません。
長年の間、いろんな天災も考えられますから、地域性を考慮して仕様も設計する必要があります。
ちなみに築12年の場合、保証期間が切れており、著しい構造強度の劣化が起きてもハウスメーカーに保証を求めることは難しいと思われます。
20年保証でもしていれば別ですけどね。
それでも水害に関して発生した劣化については約款で除外されている可能性があります。
対策を考えるならば、水の影響の可能性があるのであれば、集成材は使わないことになります。
どうしても落雪問題があるのであれば、フラットルーフにするとか、落雪認定を受けている屋根材にするとか、基本的な設計による対応もあります。
今までは露見しなかった問題ですが、集成材が構造材に使われるのが当たり前になっている背景を考えると、将来的に水害が発生した場合、価値のない建物になりかねません。
35年の住宅ローンが当たり前になっている時代。
自分の家が一回の水害で価値のない家になってしまわないように気をつけましょう。
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