2008年12月15日
凍害の危険
北海道の住宅は冬場の凍害対策が耐久性のポイントになります。
最近見てきたアパートですが、良い実例を紹介できそうですので紹介します。
写真の左側の壁にご注目ください。
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水で濡れていますね。
この水は階上のアプローチの防水が切れたために漏水してきています。
厄介なのは液体になったゆえの特性です。
どこにでも染みていくんですね。
そして、気温が下がれば凍結。
水は凍ると体積が膨張します。
すき間に入った水が凍ることによって、構造躯体の強度に影響を及ぼすようなことも発生しかねません。
だから、水が染みているとわかったらできるだけ早く対応することが必要になります。
先日床下にもぐってみないと、リフォームした方が良い家なのか、建替えた方が良い家なのか判断できないと記事にしました。
写真はコンクリートですが、木造でも同様のことが指摘できます。
木の場合はすき間がなくても水分が染みていきます。
それが凍るとどうなるかというと・・・
大根を凍らせたらどうなるか想像してください。
はい、シナシナになりますね。
木の場合、フカフカ?な感じになります。
叩いてもコンコンと硬い音がしません。
ハンマーでこずいても、ト、ト、という音がします。
響かないんですね。
これは湿り気が多い木材が凍った音を直接叩いた人にしかわからない音です。
明らかに「強度がなくなっている」のは感触的に判断できます。
何度かそういう住宅を点検してきました。
全体的にそうなっている住宅は直しようがありません。
まだ一区画とか限られたスペースであれば土台交換や柱の交換など手の打ちようがあります。
しかし、半分以上そんな風になっていれば、建替えなければまともに直すことはできないんです。
3年ほど前になりますが、そういうリフォーム物件の相談を受けたことがあります。
当時私の勤めていた会社の出した判断は「リフォームでの改修は不可能」でした。
ちょうど私が会社をやめる時に担当していた物件でしたので、その後たまに思い出すことがありました。
今年近所に用事があっていった時に、ちょうどリフォーム工事を行っている最中でした。
当然、別の会社でやっていましたけど。
心中複雑でしたね。
どう判断しても直せるような土台まわりではなかったし、平屋を二階建てにするというプランは当初私が書いていた図面を元にしたのがわかったからです。
足腰が弱って杖がなくては歩けなくなった老人に、鎧を着せるて歩かせるのを想像してみてください。
それがいかに無茶なリフォームかわかるでしょう。
ちなみに床下は20センチ程度しか高さがなく、土台の交換は実質不可能。
基礎の基準も昔の30センチ基礎。
30坪の平屋で土台まわりを全部交換するとなると、床をはがして上から作業しなければならないため、建て替えの方が安くなる計算でした。
建設会社も仕事が欲しかったのでしょうけどね。
今年が初めての冬になるので、積雪した状態でどのようになるか。
ちょっと様子を見に行こうとは思っています。
一般のユーザーさんが失敗するパターンのひとつに「聞きたいことしか聞かない」パターンがあります。
そういうリフォームを行った場合のリスクも全て説明したんですけど、聞いてはいなかったようです。
ということで建材は水に弱い。
北海道は凍害もあるので、さらに構造に悪影響が大きい。
ご理解いただけたでしょうか?
基本設計である程度回避できるのですが、それを知っている業者も少ないために、潜在的な問題を抱えている住宅の数は計り知れません。
点検は無料ですので、気になる人はお問合せくださいね。
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