2008年12月19日
空気を汚す原因 その4
空気の淀み、感情の影響と続きいよいよ化学物質の解説をしたいと思います。
ホルムアルデヒド HCHO
アセトアルデヒド CH3CHO
エチレン C6H5CH3
キシレン C6 H4(CH3)2
エチルベンゼン C6H5C2H5
スチレン C6H5C2H3
パラジクロロベンゼン C6H4Cl2
化学式をご覧下さい。
共通点がよくわかると思います。
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Cは炭素。
Hは水素。
Oは酸素。
これらの組み合わせで組成されています。
元は石油。
化学反応を利用し、化学物質としてそれぞれの性格を持っています。
石油から作られていますが、人体の細胞も似たような元素で構成されています。
人体に多く含まれる元素は、C、H、O、N。
石油から作られた化学物質と結合しやすい相性であることがわかります。
化学物質の多くは「溶剤」として生まれてきました。
溶剤とは、本来混ざらない相性の物質を混ぜてしまう性質です。
Aという物質とBという物質があったとします。
本来は混ざらない性質。
ところが溶剤を入れることで混ざってしまう。
経皮毒の原因として指摘されている合成界面活性剤も同じ理屈ですね。
本来混ざらない物を混ぜてしまう物質を作ったところ、細胞に取り込まれるはずのない化学物質が直接影響してしまうといった現象が現れた。
これが化学物質過敏症のひとつの原因となっていると当社では考えています。
高校を卒業して燃料会社で働いていた時に、灯油の配送の仕事中、誤って手に灯油をかけてしまったことがあります。
服の袖も濡れるほどかかりましたので、拭いてどうにかなる状態でもなく、そのまま仕事を続けました。
昼過ぎにかかった場所に痛みを感じたのは夕方になってから。
まくってみると鳥肌のように湿疹ができ、赤くはれ上がっていました。
翌日は発熱し38度まで体温が上昇。
手の腫れも引きません。
外部からの影響でもそのような症状が出てしまう石油製品。
溶剤は本来混ざらない物を混ぜることを目的に開発されたので、灯油よりもはるかに肉体に影響しても当然だと思われます。
これらの溶剤は揮発します。
空気中に気体として混ざるんですね。
塗料に含まれる溶剤は、乾燥を目的に混ぜられている物もあります。
それらの成分を呼吸によって肺から取り込んでしまうと、体内、細胞内において化学物質を蓄積する原因となると考えられています。
細胞の組成原子と、化学物質の組成原子は共通点が多く、生体内での細胞、神経への影響がどの程度あるのか発見するのは難しいと考えられています。
これが化学物質過敏症が「症」から抜け出せない原因のひとつになっています。
化学物質性機能不全と言っても良い位影響が大きいのですけどね。
原因の特定は現在の科学力では困難だと思われるほど極小の世界での悪影響。
証明は難しくても、考え方としては合理的に判断できると思うんですけどね。
そう簡単な話ではないようです。
違う視点で説明も必要です。
C,H,Oの組成が違えば品名も変わります。
シックハウスの指定成分は大きく13種類。
冒頭の成分の他に、テトラデカン、クロルピリホス、フェノブカルブ、ダイアジノン、フタル酸ジ-n-エチル、フタル酸ジ-2-エチルへキシルがあります。
これらも組成原始的には同様です。
視点を変えて見ると、指定成分以外でも同様の性質を持った化学物質はあります。
代替物質は指定成分ではありませんから何の規制も受けません。
C、H、Oを多く含む溶剤、もしくは合成界面活性剤の使用を禁止しない限り意味はありません。
細胞に蓄積されやすい成分なのに、規制の対象になっていない物質はまだまだあります。
言い換えればいくらでも作ることもできます。
日本のシックハウス対策法案は欠陥法だと指摘する人が多いのは、そういう背景もあります。
シックハウス対策の基本として、あらゆる溶剤、合成界面活性剤が含まれる建材は一切使わないことが必須です。
その上で、空気のよどみもなくする。
住宅の空気を汚す原因を排除するには、両方の視点から対策が必要になります。
もちろん、ストレスを早期に解消する効果を住宅に付加することも重要です。
4回に渡り空気を汚す原因をお届けしました。
次回は電気的な環境についてお届けします。
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