2009年02月27日

シックハウスの責任32億円なり

こだわりをもって良い住まい作りに力を入れている工務店の社長から面白い話を聞きました。

「カナダではシックハウスがひどい状況なんです」

話題の中、32億円の賠償判決も出た、という話が聞けた。


聞くところによると。
一家四人が新居で発症したらしい。
もちろん、安全性にはうるさい国ですから、建材の使用成分にしても基準をクリアしていたはず。
ではなぜ?


どうも、壁内結露による温度差がその原因と見られています。
連鎖的に、結露→カビ→胞子→ハウスダスト・・・発症。
そういう図式が見えてきますので、当社で主張しているところのケミカル建材を使用しないだけでは不十分だということにも符合します。


高気密高断熱は省エネの基本ですが、弊害としてそのようなカビの原因となっている建物もある、とその社長は続けました。
吸放湿と言いますが、湿度の吸収と排気が断熱帯のところでうまくいかないと、結露によるカビ発生になってしまいます。


構造内結露、壁内結露、については設計思想と現場の技術が一体になっていないと、うまく機能する建物を作ることができません。
カナダでは分離発注が当たり前だというので、そのあたりも発生の原因のひとつになるのかもしれません。
構造を作るフレーマーと、断熱材を入れる業者の連携が未熟だと、健康に負担をかける環境をつくりやすいという側面があってもおかしくないでしょう。


32億円の賠償となると、責任の所在がはっきりしていることでしょうから、きっと建設会社がやっちゃったんだと思います。
すごい額ですね。
宅地の分譲開発資金かな、と思えるほど高額です。


カビは生えないように、もしくは悪性のカビが生えないように設計することができます。
壁内で結露したとしても、住人に悪影響を及ぼすような状態にはしない設計が可能です。
電気環境と湿度環境にちょっとしたしかけをすることで、かなりそのような悪影響を抑えることは可能です。
建設会社の分野ではないから、多くの設計事務所、建設会社は知らないけれど。
有害なものを無害化、キャンセル作用によって低害化することは可能です。


こういう問題ってじつは予防が何より大事です。
しかし、多くの人は「まさか自分の家がそうなるとは思わない」のでしょう。
新築前に相談されることはほとんどありません。
相談してくれる人は、発症した人。
予防を考えずに失敗した人です。


当社の本業は、家作りを成功させること。
健康で幸せに暮らすための家作りをサポートすることです。
皮肉なことに相談に来るのは、当社のサポートを受けていない人、という図式があります。


はやく多くの人から信用されるメジャーなサービスにならないとダメですね。
仮に賠償して、その支払いを受けたとしても失った健康は帰ってくるとは限りません。
どうかしたら、家族の尊い命まで失いかねないのです。
建設会社は充分に検討してください。
必要な勉強を怠らないで下さい。
あなたが健康でいる為には何が必要なのか。
幸せに暮らすためには、どういう環境が望ましいのか。
頭で考えて終わらせずに、実際に見たり聞いたり勉強して対策しないといけません。
シックハウスの問題は本当に深刻なのです。
軽視するのはとても危険なのです。


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