2009年04月05日
建築金額の透明性
先日、サポート中のお客様から「ハウスメーカーからの見積もりを見てください」と言われた。
中身を見てみてもわからない。
正確に言うと、ブラックボックスがあって、中身がわからないような見積もりにしている。
お客様にはわからないように、詳細を提示しているようには見せているが、実のところ専門知識を持った業者が見てもわからない。
そんな見積書を見せてもらった。
ハウスメーカーの見積書は、ペラペラの見積書が多い。
金額に関わる部分の資料として3枚程度の見積もりになっていることが多い。
もちろん、そんな見積書を見せられても中身はわからない。
今回の見積書はもうちょっと細かく金額が提示してある。
一見すると、非常に懇切丁寧な価格提示をしているように見える。
しかし、実のところわかりづらいところで詳細をごまかしている。
さらにいうと、その部分は市場価格の3倍程度の価格が吹っかけられていた。
だから、総体として金額を評価すると「高いですね」となってしまう。
ハウスメーカーと言っても見積もりの提示のやり方は違う。
企画住宅ならぺラッと1枚の見積書だが、注文仕様だと30枚位の見積書をちゃんと提示する会社もある。
しかし、営業マンすら内容を説明できないほど「ザックリ」とした金額を提示する会社もある。
お客さんが中身を質問しても、「確認申請に合格する設計です」「第三者が保証してくれる内容の建物です」と答えになっていない回答が帰ってくることもある。
今回のケースで言うとですね。
構造材の部分にめちゃくちゃ吹っかけている。
550万円と小項目には書いてあった。
そのハウスメーカーよりも構造材の使用量を多くしても、工務店の売値では250万円が関の山。
見積もりの拾い方によっては、200万円を切ることもあるだろうと思われる内容。
そのハウスメーカーの営業マンはこのように説明している。
「当社ほど木材を多く使用しているハウスメーカーは他にありません」
確かにハウスメーカーに限定すればそうかもしれないけれど。
工務店で普通に2×6で建築すれば、そのハウスメーカーよりも多く構造材を使用する工事になる。
そうなるとその説明そのものが「どうなんだ」と疑問を感じる。
ところがお客さんにしてみれば、そこに疑問を感じる前の問題で悩むことになる。
それが本当かどうかわからないからだ。
私だってその会社の中身を知っている会社だからこのように記事が書ける。
しかし、中身を知らなければ、たとえ一級建築士のなんちゃら先生だって簡単には答えられない。
各伏図から容積量を積算して構造材の量、合板類の量。
それらを併せた構造計算をしなければ結論できない。
ちなみに構造を大量に使えば丈夫になるわけではない。
金物の使い方や、構造の組み方で強度は変わる。
構造材が多い = 建物が丈夫
一般的にはこう考える人が多いでしょう。
しかし、実際は違います。
構造材が多い ≠ 建物が丈夫
金物の間隔や、合板類の使い方で建物の強度は格段に差が出てしまうのです。
そういう説明をしているのならともかく。
まぁ、できないですよね。
営業マンは販売のプロであって、建築のプロではないのがほとんどですから。
だからそのような情報を営業マンに持ち歩かせるハウスメーカーはありません。
その結果、とても雑な説明にとどまってしまうのです。
構造材の中身もわからない。
強度が強いと言っても、どこまで強いのかわからない。
値段もわからないように紛らせてしまっている。
そんな見積書をみて「契約するか、しないか」を検討しているのが、住宅購入を検討している人のひとつの風景です。
セカンドオピニオンが必要でしたら、いつでもお問合せ下さい。
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自分たちの支払うお金がどのように使われるのか。
ちゃんと理解した上で契約したいですよね。
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- at 16:04
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