2009年04月11日

誰の言うことを信じたらよいのやら

家づくりに関わる技術者たちはそれぞれに「これが良い」というポイントが違う。
ある人はAが良いといえば、他の人がBが良いという。
わかりづらい家づくりが余計にわかりづらくなる。
誰の言うことを信じたらよいのか、と感じたことありませんか?


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木造が良い、という技術者もいれば鉄骨が良いという人もいる。
コンクリート住宅がステイタスだと感じている人もいる。
目的を明確にしないうちに、構造について「良い、悪い」を決めていること自体おかしな話なんですが。


構造ひとつとってもこのように意見は分かれます。
しかし、重要なのはあくまでも目標。
あくまでも目標がぶれないように計画を立てることが第一段階。
そこを間違えると全て間違えてしまうので、目的と計画をしっかり立てると、何を求めたらよいのか見えてきます。


シックハウスを例にとって見ましょう。
行政的にはシックハウス対応住宅というのは、一定以上の化学物質を使っていない住宅を指します。
ところが、実際に発症している人にとっては、それでは不十分なことが多く、基準をつくったところと被害者の意識に随分差があると感じます。
建築物的には基準を満たしていれば合法的な建物ですので、まったく問題ありません。
しかし、住む人にとっては合法的であろうが、住めなければ意味がないのでそういう品質を求めます。


シックハウス対応住宅には、木造が良いとか、鉄骨が良いとか言う人はいますが、さすがにコンクリート住宅が良い、と主張する人はいないようです。
鉄骨は構造内で結露しやすいから、将来的にカビの影響がある、という人もいれば。
木材から揮発する成分に反応するから、そういう可能性のない鉄を構造に使わなければならない、と主張する人もいます。


漆喰壁が良い、という人もいれば、漆喰壁には発がん性物質レベル1の結晶性シリカが含まれるので、健康住宅にはとんでもないという人もいます。
断熱材にはグラスウールじゃないとダメとか、ロックウールじゃないとダメとか。
はたまた発砲系ウレタンボードはダメとか。
口々に言うことが違います。


「本当はどうなんですか?」


そんな質問をされることがあります。


「わかりません」


と答えることが多いです。
目的に合った組み合わせがあるので、目的をハッキリさせるとおのずと何を使えば良いか見えてきますよ、と答えます。


目的がはっきりしていないのに、何が良いとか悪いとかが先に決まっているとすれば、それは住む人を中心に考えていないことにもつながります。
一般的には良いと思われるもの同士でも組み合わせ的に相性の合わないものもあります。
鉄骨構造と充填断熱は、断熱材がなんであれ組み合わせ的に結露が発生します。
鉄骨なら外断熱。
これは常識中の常識。
鉄骨が良い、グラスウールが良い、と同時に組み合わせが良いことも考える必要があります。
どうやっても結露が起きてしまう組み合わせですから、シックハウスに限らず良いわけがありません。


耐久性を上げるための組み合わせ。
耐震性を上げやすい組み合わせ。
健康的な空間をつくるための組み合わせ。


目的を明確にしないと、組み合わせができないことがあります。
多くの要素をかね合わせている住宅も存在しますが、完璧なバランスはありえません。
必ず長所と短所がありますので、それらを理解することが大切です。


目的を聞かずに、良い、悪いの結論を押し付けてくる会社との打ち合わせは要注意です。
失敗しないためには、まず、しっかりした計画作り。
順番を間違えないようにしてくださいね。


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