2009年05月19日

工法の選択

今回の記事はどちらかというと建設業者に読んでもらいたい内容です。
もちろん、これから住宅を建てる人にも参考になりますが、どちらかというと作り手が理解していないといけない問題について触れたいと思います。


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日本は四方を海に囲まれて多湿気候です。
北海道も本州と比べれたら、多少湿度は低いですが、湿度も高く、降雨量も多い。
さらに寒暖の差が60度もあるというのは世界に例のない厳しい環境です。
北海道で考えられた技術、仕組みが全国でも通用するといわれているのはその辺の背景からも理解できます。


硬構造と柔構造。
建物には二つの考え方があります。
高層ビルは柔構造。
鉄骨とコンクリートを使用して建築しますが、柔らかさで地震や風のエネルギーを波にして吸収する構造になっています。


一般的な木造住宅はどうかというと。
硬構造と柔構造の間。
中途半端な建物が多いのが現状です。
その結果どうなっているかというと。
気密性も中途半端。
耐震強度も中途半端。
耐久性も中途半端。
なにもかにも中途半端な建物。
そんな建物が構造内結露を起こして、耐久性が低い割には高額な金額で建築されています。


そんな住宅でも建てている建設会社は、中途半端な建物を作っている自覚がありません。
「うちは真面目に作っている」と錯覚している会社がどれほど多いことか。
現実を知ったら、消費者はどん引きになることは間違いありません。


脅かすつもりはないんです。
事実を法に触れない表現で説明しているだけです。


硬構造。
高気密。
計画的な暖房と換気。
これらがそろっている住宅はバランスが良いです。


金物が良いとか。
断熱材が良いとか。
そんな説明しかできないハウスメーカーやビルダーには十分に気を付けてください。
中途半端な建物を量産している可能性が高いです。


坪80万円する建物にだって、そんな建物はわんさかあります。
値段ではないのです。
建築の思想として、中途半端な考え方の建物では北海道のきびしい気候では耐久性が低いという事実を知ってほしいのです。


坪50万円でも基本的なことをちゃんと作れる工務店もあります。
しかし、いたずらに表面仕様や設備費に予算がかかり、肝心の耐久性や、将来的な強度が不足している建物が多すぎるのです。


例えば。
どんなに良い金物を使っても、気密性が低ければ金物近辺での構造結露によって、木材は含水し、やがて凍害などの致命的な品質劣化にさらされます。
金物を誇るのであれば、気密性も必要です。
そうなると、基礎断熱で床下換気しないと、計画的な気密が難しいことがわかります。
金物を誇っていながら、基礎断熱していない中途半端な気密性の建物であることがわかります。
いくら良い金物を使っていても、それを支えるための木材が劣化しては意味がありません。
その会社は、知っているのか知らないのかは知りませんが、耐久性が低いにも関わらず、事実を説明しません。
もちろん、事実を説明するのは「わが社の建物は金物で結露しますが、10年程度は十分な強度を発揮しますよ」なんて売り方になりますから。
確信犯ではないことを祈りますが、そういう売り方をしています。


暖房を使えば、気密の弱いところから外気が侵入します。
結露する素材を使っていれば必ず結露が起きます。
木材が構造材ならば腐って強度が劣化する。
構造材自体が鉄ならば、錆びながら、内部でカビが発生します。
これは自然の法則ですからどうしようもありません。
構造の作り方自体の問題です。


一例を紹介しましたが、こんな例は本当にワンサカあります。
なんの規制もされていません。
ハウスメーカーやビルダーの説明をうのみにするしかないオーナーさんの立場を守る人がいないのです。
役所に言っても、法的な基準を満たしていればそれ以上の要求はできません。


法的な基準が、自然法則上「腐る」「カビが生える」建物を容認しているのです。
だからどうしようもないともいえます。
一部の研究熱心な設計士、工務店の社長などが、この問題を解決する建物に取り組んでいます。
今回の長期優良住宅にしたって、基礎から断熱していなければ同じこと。
表面的に新築時の気密性を高めてしまえば、基準を満たします。
しかし、自然法則にはかなわないでしょう。
劣化する構造になっているかぎり、建物に賞味期限なあるような状態なのです。


解決の方策は二点。
硬構造で高気密住宅にするか。
柔構造で自然換気の住宅にするか。
しかありません。
ところが、柔構造での自然換気住宅は現在日本では認められていません。
国宝になっている建物はすべて、自然法則からも長期耐久するのが合理的にできているのに、現在の法律では建築を認めていません。
ですから、法律を守って立てるのであれば硬構造で計画的な気密工事を行う住宅しか、長期の耐久性は見込めないのです。


無料相談では、どの会社が中途半端な構造で長持ちしないのかも説明しております。
来社が条件になりますが、ご関心のある人はご利用ください。
木材も少なくなってきており、天然資源も確保するのが大変です。
安売り業者向けに、ひどい品質の集成材が乱売されています。
湿気に弱いのは共通しており、長年の使用にどう考えても耐えられないのは明らか。
それらの構造材をどの地域でも同じ仕様で建築しているハウスメーカーやビルダーがたくさんあるのです。
被害者を出すような建物を作るのはやめてほしいのですが、宣伝費を払えば新聞にも広告がのり、知名度があがります。
さらに被害者が増える、という悪循環になっています。


ご関心のある人はご相談ください。


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