2009年05月20日
クローゼットの使い方
昨日お客様と打ち合わせをした中で、クローゼットの使い方について話題がでました。
建売住宅を見学に行ったときに、「オープンクローゼットの方が使いやすい」と説明されたと。
ウオークインクローゼットとオープンクローゼットならどちらが使いやすいのか。
そういう話が出ました。
考えをまとめるヒントについてお伝えしたいと思います。
オープンクローゼットの方が使いやすい、のはその営業マンの個人的な視点です。
単純にその人はその方が好き、というだけの話。
その使い方がその家に住む人にとって、使いやすいかどうかは別の話です。
こんな風に、一般的に営業マンや説明してくれるアシスタントの好きな物の長所を説明されることになります。
収納にしまう物。
しまい方。
すべて人によって違います。
納戸を兼ねて、お雛様と五月人形をしまう必要のある家庭では、ウオークインが良い場合もあります。
服だけをしまう時にはオープンクローゼットが良い時もあります。
しかし、それは住む人のライフスタイルが分かっていないと提案できません。
しかも、オープンクローゼットは間口の分建具が必要になります。
ウオークインよりもお金がかかるのです。
ドアや折戸が多くなる分、工事原価が高くなります。
そういう予算の問題には一切触れずに、その営業マンは「オープンの方が使いやすい」と本人の結論をお客様に説明していることになります。
「そういうものかなぁ」
「それはアンタの話だろう」
感想は分かれるでしょう。
本来は「何をしまいますか」「どの位の量がありますか」とか質問しないとどちらが良いかなんて提案できないんです。
逆の視点では、そういうことを自分で分析もしていないうちに「ウオークインクローゼットが欲しい」と希望する人もいます。
入口はそこでもかまわないのですが、なぜウオークインなのか、についてちゃんとした理由は探しておいた方が良いでしょう。
中には片面の壁しか使えないような間口の狭い収納を提案して、「お客さんが希望したからウオークインにしたんだ」とうそぶく程度の低い業者もいます。
ウオークインにするかしないかよりも、きちんとしまえるかどうか、が問題です。
何をどのようにしまいたいのか。
片付けが上手な人と、片付けが下手な人では、つくりも変わります。
そういうことも話し合った上で、どちらが住む人にとって使いやすいかが見えてきます。
この話でもわかるように、一般的には営業マンというものは自分の好きなものを「良い」と言って勧めてきます。
もちろん、それも一つの情報だから「なぜ良いのか」を確認する必要はありますが、無視することはありません。
「良い家」と言ってハウスメーカーは自社商品を販売しています。
もちろん、「こんな家たいしたことないよ」と説明して売れるはずもありません。
「良い家」と言って販売するのは当たり前です。
しかし、その家があなたにとって合っているかどうかはわかりません。
モデルハウスに見学に行って初めて会ったのに「うちの家は良い家ですよ」と売り込んできます。
住む人の考え方とかライフスタイルを理解する前に、そういう売り込み文句があるのが普通です。
いちゃもんじゃないですよ。
ものの考え方として、そういう順序を無視して売り込みが行われる仕組みについて説明しています。
そのまま商談が進むことを「口車に乗る」と言います。
乗せられてどんどん進んでしまいます。
なんとなく違和感を感じながら。
自分たちのライフスタイルとあっているかどうかの分析が不十分なまま。
実際に契約してしまうと、違和感だらけのマイホームに住んでしまう不幸を体験してしまうことにもなりかねません。
セールストークは情報のひとつとして参考にはしてください。
「この営業マンはそうやって感じているんだな」程度で良いです。
主役はあくまでも住む人。
あなたと家族です。
あなたと家族に合った提案かどうか、というチェックはきちんとしておきましょう。
ラーメンでもそばでもいいですが、その店の旦那のこだわりが強い店ってありますよね。
他の店の作り方を否定しちゃうようなことを平気で言う。
それも一つの考え方ですが、おいしいと感じるかどうかは人によって違います。
例えば私はウニが食べられません。
生理的にあの風味がダメなんです。
だから、ウニを使っているというだけで、どれだけおいしい料理でも食べたくありません。
好き嫌いとか、体質に合っているかどうかとか。
それは作り手のこだわりとは関係のない話です。
住宅においても同じ。
ハウスメーカーや建設会社がいろいろと売り文句を並べていますが。
それが住みやすいか、心地よいかは住む人の感性によっても評価が分かれます。
高い買い物ですから、言葉だけで理解しようとせず、自分の感覚も大事にしましょう。
自分がそこに住んだとして使いやすいかどうか。
心地よいかどうか。
主役はあなたですから、あなたの感じ方を大事にしてください。
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- at 10:21
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