2009年05月23日
サブプライムの真実
100年に一度の大不況。
もう耳にタコですね。
その元凶となったサブプライム問題+引き金となったリーマンショック。
400兆円を超える不良債権が世界の株式市場に深刻なダメージを与えました。
しかし、サブプライムでの債権の焦げ付きは最大でも40兆円と試算されています。
計算が合いません。
なぜ、そんなに膨らんでしまったのかについて説明します。
サブプライム単体での実損害は最大で見ても40兆円。
それがなぜ400兆円にも膨らんでしまったのか?
これは全く計算が合いません。
マネーゲームなのですが、金融証券を商品化したことによって、これらの問題が発生しました。
例えば、単純に住宅ローンに限定したものであれば400兆円にもなりません。
それが400兆円にもなったカラクリ。
ここに住宅ローンの証券化があります。
住宅ローンが証券化されると、さらに他の証券化された債権などとセットにされます。
サブプライムのように低所得者向けの住宅ローンは、借りやすくとも、完済されるかどうかはわからないため、金利はつきますがリスクも高い証券となります。
ハイリスクの証券はあまり人気がないため、他のリスクは低いけれどリターンの少ない、堅実な証券と抱き合わせで販売されるようになります。
株とかリース系の証券と一緒に、リスク分散をする形で販売します。
そこでいくつもの証券が混在した証券が二次的に作られることになります。
さらに、それが繰り返されて三次的な証券も作られることがあります。
サブプライムはそれを構成する一部となります。
いくつもの証券が混在した、抱き合わせ販売的な証券の一部。
しかし、二次、三次と繰り返されて、一つの証券の資産価値の規模が巨大になります。
お寿司にたとえてみましょう。
一貫100円だった寿司も、一人前のセットになれば1800円の寿司を構成するひとつになります。
中には好みのネタもあれば、このまないネタもあるでしょう。
こうして、サブプライムで証券化された住宅ローンは、本来100円の握り寿司だったものが、周りの寿司と一緒になることにより1800円の商品になってしまうのです。
そして、破たん。
寿司の出前を頼んで、中に腐った寿司が混ざっていたとしたらどうでしょう。
その寿司全体が商品価値をなくし、請求できないものになります。
たった一つの寿司。
単体では100円程度の握りだったのに、一人前のセットになったとたん、その価値が全体の価値を左右することになります。
証券という実体のない架空経済において、それが起きました。
実際にはそれほど大きな損害額ではなかったはずなのに、証券化され、まとめられたことにより、大変な損害額となってしまったのです。
ことの発端は、将来設計を立てさせない不動産の販売方法ですけどね。
ライフプランを立てたら、破たんするのなんて完全に想定できます。
お客さんに将来のことを考えさせずに販売する手法を野放しにしてきたのも原因のひとつ。
これは日本の不動産業界、建築業界においてもまったく同様の商習慣があります。
証券化され、被害が相乗的に増えてしまいましたが、お客様の幸せを提案するのではなく、業界の利益のための販売が原因であることは明らか。
二の轍を踏まないためにも、業界全体がその家に将来にわたって暮らすことを提案できるノウハウを共有すべき時代になっていると思うのですが。
もう少し時間がかかりそうですね。
さて、サブプライム問題。
来年には上向きになるだろう、と言っている人もいるようですが、まったく根拠はありません。
証券商品にはデリバティブ商品といって、掛け金の100倍以上のリスクがある商品も存在します。
サブプライムがそれらの商品と抱き合わせになっているものもあるらしく、これから被害となって現れる商品が未知数で、調査のしようがないほど実態が複雑になっているらしいです。
まじめに働いている労働者には迷惑な話です。
証券化を考えた連中というのは、初任給年棒4000万円とかそういう人たちらしいですから。
お金がお金を生む、というのは実態がありません。
労働がお金を生むのはわかります。
作ったものがお金を生むのもわかります。
もう二度とマネーゲームで世界を混乱させるようなことのないように、ちゃんとした仕組みを考えてほしいですね。
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- at 11:13
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