2010年01月18日
住宅購入計画と維持計画
新築メインでやっている建設会社で、あまり維持に必要なリフォームのことを詳しく説明してくれる会社はありません。
言いきっているようですが。
本当にないんです。
そういうことを事細かに説明すると契約までの時間がかかるため、お客様に十分に理解してもらうための作業はしたくないという面と。
リフォームについて何も知らないので、説明できないと言う点があります。
知らないからそもそも説明のしようもない、ということですね。
新築ばかりやっている会社の営業マンにはそんな輩がゴロゴロいます。
かれらは販売のプロであり、建築のプロではありません。
彼らの興味はお客さんが自分から契約してくれるかどうかであり。
将来的に維持するのはお客さんの管理責任という区分けをしており。
そこまで干渉してお客さんのリスクマネジメントをしたいとは考えていません。
その人がどんなに人柄が良くても。
展示場の見学の時に手土産をくれても。
マメにハガキやイベントの案内を送ってくれても。
建築のプロとしてのアドバイスをくれるかどうか、ということとは別です。
建築のプロとは、新築のみならず、維持することも視野に入れてその建物を説明できる人のことを指します。
「管理責任」はオーナーの仕事と分けている人の説明だけを鵜呑みにして、住宅を購入するのはとても危険な行為です。
絶対にやめましょうね。
さておき。
この話をする時に「夫婦」をたとえ話として持ち出します。
「夫婦になる」のと、「夫婦であり続ける」のは違います。
どちらかというと、夫婦になるのは簡単ですが、夫婦の関係を維持するのはとてもエネルギーが必要です。
協力関係、思いやり、歩み寄り。
過去に体験したことのない人間関係の追及を生涯していなければならない一面を持っています。
子どもができたり、病気になったり、仕事が変わったり。
いろんな変化に対応して、夫婦の関係も深くなったり、距離が開いたり。
壊すのは簡単ですが、良い状態で維持するのメンタルエネルギーは必要ですね。
さて、視点を変えまして住宅について考えてみましょう。
住宅ローンさえ組めればマイホームを購入することができます。
一戸建てだろうが、マンションだろうが。
お金の工面さえ付けば、建築のことや管理組合のことなど知らなくても買うことはできる。
簡単な理屈ですね。
では維持することは簡単でしょうか?
外壁が痛んできた。
水詮から水漏れがしてきた。
床が鳴る。
壁の入り隅が割れてきた。
そういう時に誰に頼めば良いのかすぐに思い出せるでしょうか?
そして、その業者の説明を聞いてすぐに理解できる自身はあるでしょうか?
これら「備え」ができていれば、それは維持も視野に抑えた計画だったといえるでしょう。
これはハードの面だけですが。
実際には家族のコミュニケーションや五感を通して感じるストレスの問題。
窓から窃視(せっし~のぞき見のこと)されないだろうか、なんて最近の社会事情も考慮する必要があります。
隣人とのお付き合いや距離感の問題なども考慮したいですね。
これらは日々の生活において、毎日ストレスになりかねない問題です。
建物のメンテナンスだけではなく、生活のクオリティについても「維持計画」に含めて考えるべきだと思います。
なぜなら、家とは単なる物体としての箱ではなく、その環境が住む人に与える精神的な影響がとても大きいからです。
維持する計画としてそれらのこともちゃんと考えて夫婦で同じ認識を持っているかどうかのチェックはするようにしましょうね。
日本にはこれらのことをケアする専門家がいませんでした。
住宅に関わるいろんなストレスや失敗談と出会うたびに「解決策や予防方法はないものか」と考えはじめて11年ほど経ちました。
客観的に予防する方法もひとつふたつ発見することができましたのは大きな成果です。
それにしても学識者ではありませんから、社会から無視されている状態に変わりはありません。
なかなかたくさんの人にお伝えすることができません。
これを読んだ人だけでも計画時には配慮してくださいね。
家は維持することも含めて購入計画を立てないといけません。
ハードのみならずソフト面も含めてイメージしてみましょう。
モノを買う感覚で家を買ってしまうと見落としに気付くのが10年後では後悔さきに立たずということになりかねません。
せっかく購入するマイホームなんですから、リスクの対処策も想定しておいて、あわてないように計画しておきたいですね。
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- at 08:38
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