2010年02月11日
主(あるじ)の判断
建築主
けんちくぬし、と読みます。
ぬし、つまり主(あるじ)となるのが住む人。
自分が判断する時には気付かないのですが、時代劇でイメージすると家づくりの成功方法が見えてきます。
「主(あるじ)」として判断を間違えないための参考にしてください。
今日の記事も注文住宅の本質をえぐります。
時代劇でイメージしてみましょう。
「殿様!民が苦しんでいます」
「殿様!隣国が攻め入る不穏な動きがあります」
「殿様!家臣が動揺していますので、お沙汰をください」
昔の殿様は、いろんな判断を下しました。
君主制ですからね。
民主ではありません。
殿様が何もかにも全て決めていた。
もちそん家臣たちの忠言に耳を貸す名君もいれば。
全て自分の感覚で決める暗君もいました。
仮に名君が「城を建てることになった」としましょう。
名君であればあるほど、国の宝だったわけですから民も従います。
大切な殿様を守るための城づくりも大事な事業。
自らも名君と重責を自覚し、国を守る要としての設計を行います。
築城の専門知識を持つ家臣の忠言をこのような名君は聞き逃しません。
「殿様、門はこのように作ると守るに易くなります。」
「殿様、本丸は民を安心させるためにこのような偉容を備えなければならず、美しさも考えて作るべきです。」
専門家の知識を取り入れて、名君にふさわしい名城の設計は進みます。
名君は自分の要求も忘れません。
城に必要な要件を要求します。
城に勤める家臣のことも考えます。
名君の共通点がありますが、名君は例外なく他への奉仕者に徹しています。
国民のために自分のなすべきことをなす。
何が正しいのかを意識しながら、自分の決断を下します。
そんな発想が判断の原点です。
自分の快楽を追及するのは暗君の共通点です。
さて。
対して暗君はどうかというと。
自分の好き嫌いで判断します。
家臣の忠言に耳を貸すことは少なく、専門知識もないのに命令を下します。
必要な物に目を向けず、知ろうともせず、自分の好き嫌いで判断します。
それでも君主ですから、家臣は言うことを聞かざるをえません。
戦においてもその城が、盤石の守りを発揮することのない設計であっても。
主が要求する限り、家臣は最終的には従わざるをえません。
何が正しいのかではなく、いつでも「正しい自分が判断する」姿勢は変わりません。
ここで注文住宅に置き換えてみましょう。
お客様自身が名君であるか、暗君であるかももちろん大切ですが。
殿様の要求も含めて「何が正しいのか」を公平に忠言する存在がいません。
昔は家臣がその役であったのですが、身内にそのような都合のよい専門家がいない。
殿様は多くの場合、商人である建設会社に相談することになります。
結局、専門知識やその他取引の内容において「言いなり」になる構図が存在することになります。
商人の行いを見張る存在がいませんから。
不公平な関係で家づくりをすることになることがわかります。
家づくりにおいて、殿様と商人を不公平な関係にさせないことを目的にマイホームコンサルタントは誕生しました。
そこが原点です。
住む人と建設会社の良い関係を成立させるのに効果を上げています。
主(あるじ)が専門家のアドバイスも必要のないくらい、勉強しているならこのようなサービスは必要ありません。
自分のストレスを理解し、ライフスタイルを理解し、生涯型の具体的で合理的な資金計画を立てることができて、建設の専門家とも対等に交渉できる。
そういう主(あるじ)であれば、まったくサービスは機能しません。
ハッキリ言ってマイホームコンサルタントはそういうオーナーさんに対しては役立たずです。
そういう殿様は名君とも違いますね。
第三の君主とでも言いますか。
完璧で勤勉な殿様ですね。
全ての分野に精通するスーパーマンです。
マイホームコンサルタントは専門家に分担して成り立っていますから、そういうスーパーマンには太刀打ちできません。
これを読んだ人はせめて、スーパーマンは無理でも、名君として専門家の知識を上手に引き出して判断することを目指してみてください。
感覚的に、情緒的に、好き嫌いで判断する「暗君」にならないように気をつけていただきたいと思います。
悪徳商人に「クソ住宅」を押し付けられる愚かな結果だけにはならないように、十分にご注意ください。
書いちゃった・・・
せめて「善人である商人」を見極める目を養いながら、家づくりを考えましょう。
賢い消費者にならないと、自分も家族も幸せになる家づくりは成功しません。
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- at 09:42
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