2010年03月01日
欠陥計画 その4
欠陥計画その4です。
「家は三度建てないと満足できない」
日本人なら誰もが一度は聞いたことのあるフレーズではないでしょうか?
実はとんでもない勘違いで、一軒ですます計画方法を知らないだけの話です。
解説しましょう。
欧米圏では生涯で5~6回は住み換えるのが当たり前と言われています。
ライフスタイルの変化に応じて、住む場所を変える。
購入した金額とほぼ変わらない金額で売却する。
そのためのメンテナンスを怠らない。
住宅の価値を落とさない文化を持つことによって、住み換えの住文化を確立している。
これはEU圏が特に顕著であり、カナダ、アメリカの北米においても同様の住文化を形成している。
さて、日本はどうかというと。
残念ながら生涯に一度か二度。
買った時の金額がマックスで、木造住宅は築23年でその資産価値は国の評価で「0」となる。
メンテナンスしていようがいまいが価値は必ず下がり続ける。
リセール価格は暴落。
家を売っても新しい住宅を購入するには高額な追い金が必要になる。
そんなことを繰り返して、三度目に満足できるなんて・・・
日本は景気が良かったんですね。
今は無理ですし、これからもそんな時代はやってこないでしょう。
景気の良かった時代においても、三度も建てたらやはりお金の持ち出しは多かった。
それでもたくさんお金が入ってきたから、成り立っていた。
しかし、これからの時代は三度も住み換えせずに満足できる方法を追求しなければいけません。
結論から言いましょう。
生涯型の計画を立てて、どの時代、どのステージにおいても、合格点を与えられる住宅の広さ、機能を有した設計にする。
これが三回も建てずに満足する方法です。
満足というのは少し言いすぎですね。
納得する方法。
これなら否定する人はいないでしょう。
家族は増えたり、減ったりします。
子どもができたり。
子どもが独立したり。
親との同居が始まったり。
二世帯でスタートしたけれど親が死んだり。
長い人生において、ライフスタイルは変化するのが当たり前です。
万全のプランを用意するのは不可能です。
「何が起きても大丈夫な間取りを」みたいなリクエストは、何事も起きていない時には維持にエネルギーがかかりすぎます。
光熱費しかり、修繕費しかり。
使わない部分が多い建て物は、住んでいる人の財力を削ります。
ですから、フレキシブルな対応が可能な基本設計が重要になります。
そこで必要なのは豊かな想像力です。
「こういう変化が起きた時に、この家はどのように使えるだろう?」
この疑問には正解があるとは言えません。
正解はそこで暮らす家族が作っていくものでしょう。
ですから、想像の中で正解を導き出せるかどうかをシミュレーションします。
具体的にイメージできれば合格点を与えられる可能性が高いといえます。
イメージできないなら、その家には対応できないリスクが潜むと考えると良いでしょう。
子どもができたら?
逆にできなかったら?
子どもが独立したら?
独立してくれなかったら?
親の面倒をみなければならなくなったら?
親の施設の費用負担をすることになったら?
いろいろ想像しなければならないことは多くなりますが。
リセールで住み換えが期待できない日本の住宅事情を考えると、これは避けては通れない問題です。
想像してみる。
正解かどうかはわからないけれど。
一つの答えが見えてくる。
それが自分たちのエネルギーで解決できる問題であれば。
そのリスクが生活を破綻させることはありません。
健康、家族、お金。
日々の生活を楽しくさせてくれるものは。
同時に苦しみの原因にもなりえます。
住宅は簡単に右から左といかない代物。
事前の想像とそれを含んで対応できる計画が充実していれば心配はいりません。
しかし、欠陥計画に気付かずに建ててしまった住宅は。
想像以上の重荷になってオーナーを苦しめることになりかねないのです。
きっちりと計画を練って。
必要があればマイホームを建てる。
必要がなければマイホームは持たない。
責任のある社会人として、自信をもって判断できるように。
自分たちに必要な情報を貪欲に集めることはとても有意義なことです。
4回にわたってお送りした欠陥計画。
いかがだったでしょうか?
あなたの計画に全て網羅されているのであれば心配いりません。
もしも計画に自信がなければ。
ぜひ、一度マイホームコンサルタントにご相談ください。
きっとお役に立てると思います。
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- at 21:01
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