2010年03月11日

様式≒普遍性 すたれない価値観

イギリスから世界に発信している文化は根強くどの地域にも残る。

植民地時代は侵略者の押し付けだと言われたが、そうとも言い切れない面がある。

建築の様式とか、洋服の様式とか。

普遍性を感じる。

どの時代においても通用する美観があるからだ。

にほんブログ村 住まいブログへ

banner_02.gif

建物のデザインやスーツのデザインを考えてみる。

国、時代、文化を超えて世界的に通用している。

これは間違いない。

万国共通の正装としてスーツは認められている。

国連の会議に参加する各国の代表者たちは、スーツか民族衣装のどちらかを着る。

これは間違いなく世界に認められた普遍性だ。

誠意を持って接する時の様式と言っていいだろう。


ヴィクトリア様式の流れを組む大使館も多い。

デザインとして万国から「来賓を迎えるのにふさわしい」と認められている。

これも間違いなく普遍性を持っている証拠だ。


スーツと建物を例にとってもイギリス文化の根底に「普遍性」があることは間違いなさそうですね。

この普遍性から作られた様式。

時代を超えて通用する価値を有しています。


国連会議における正装を元に、日本における住宅の様式を考えてみたいと思います。

いまどきの代表は紋付き袴で国連会議に参加することはないかもしれません。

しかし、日本の民族衣装であり正装ですから、着物での参加は拒否されません。

今の着物の歴史は善く分らないけれど、多分原型は1000年以上前からあるでしょう。

これは間違いなく日本人をきれいに見せる様式であると言って良いでしょう。

着物は日本人にとって普遍的な正装であり、様式として成立しています。


では、日本の住宅の様式はあるでしょうか?

時代を超えて日本人らしいといえる形。

ちょっと考えてみてわかりますか?

数寄屋造りとか、茅葺の民家は様式と言えそうですね。

その他はどうでしょう?

日本人の住む家のスタイルで、時代を超えて通用するかどうか。

そういう視点で住宅を見ると、いろんな発見があります。


10年後古臭い感じがするんじゃない?


そんなことが頭をよぎるようであれば、その住宅は様式を兼ね備えてはいないかもしれませんね。

様式を踏襲したスタイルは、時代を超えて愛されます。

当たり前であり、つまらないとさえいえるかもしれません。

しかし、廃れない。

どの時代においても通用する外観を有していること。

それが様式をもっているかどうかの判断基準と言えそうです。


長期優良住宅という国からの補助金がもらえる制度が今年も利用できそうです。

しかし、長期優良といっても様式、外観のスタイルについては規定に含まれていません。

省エネ性能や耐震性については規定があるのに対し、時代を超えて通用する外観、日本の社会において普遍的な様式性を含む、というのがまったくないのですね。


何を言いたいのかと言うと、長持ちしてもデザインが通用しないならあまり意味がないのではないか、ということを言いたいんですね。

バブルの時のDCブランドのスーツなんて今は着れないでしょう。

さすがにイタイというか、おいおいどうしちゃったのよ、と言われそうです。

簡単にいえばそれらのスーツはその時代において正解の一つだったけれど、時代が変われば通用する価値観を有していなかったと言えます。


長期優良住宅の発想は200年耐久する住宅を目指すところから来ていました。

ということは、200年通用する価値観の中に普遍性が含まれていないのはおかしい。

街の中に存在し続け、時代を超えたシンボルタワーになるかもしれないのに。

外観に普遍性、様式を意識していない家に「長期優良」の称号を与える。


日本は日本らしさを自ら放棄してしまうのでしょうか?


家を長持ちさせたいのであれば、時代を超えて通用するかどうかという視点も忘れずにプランを見ましょうね。

今の時代、日本らしさといえる様式を兼ね備えた住宅を探すのは難しい。

北海道は特に、気候が違いますから、北海道にあった様式が必要になります。

北海道の様式をもった住宅。

そろそろ道民は本気でそういう住宅文化を生み出してもいいのではないかと思います。


ただ単に長持ちするのではなく。

普遍的な価値を時代を超えて感じさせる。

そういう住宅を目指すのも良いかもしれません。


にほんブログ村 住まいブログへ

banner_02.gif

//-->

コメント

comment form

(マイホームコンサルタントの家づくり教室 にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)

comment form