2010年04月06日

久しぶりに住宅雑誌を購入しました

久しぶりに北海道の注文住宅を購入しました。

あまり買わないのですが・・・

たまには情報収集と言うことで買ってみました。

いろいろと再認識させられました。


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セミナーでは説明しておりますが、こういう住宅情報誌は一般的に高額な広告費を支払って記事広告と言う形で掲載してもらいます。

出版社の担当から数年前に聞いた話では「本当は無料で配っても黒字になるんですが・・・」
なんて裏話を聞かされたりしましたが、一冊作る上で、掲載会社の広告費の総計を計算してみると・・・すごい金額になりますね。

それはさておき。

今回はデザインの傾向について語ってみたいと思います。


ちょっと客ウケするデザインを作りだすと、「それ売れ」ということで広告を出します。

住宅情報誌には、最近受注が増えてきた元気の良い建設会社が多く載っています。

なるほど目新しさで「人と違うもの」を求めるお客さんを引き付けるデザインが多いと関心させられます。


ちょいといじわるな視点で考察してみます。


記事広告ですからね。

必ず社名がわかるように印刷されている訳ですが。

この社名をブラインドにして見たら、いったい何社見わけがつくのか。

そんなことを考えながら雑誌を眺めてみると・・・


全然見わけがつきません!

どの会社も似たり寄ったり。

正確には、私が見分けがつくのは10社程度でした。

これは消費者の視点で見ると、特定の好きな会社があれば見分けることができる人もいるかもしれませんが、多くの人にとってはその会社が作っているということよりも、総合カタログ的に好みを選べる構成になっているにすぎません。

シンプルに「白」をベースにしているのは共通していますが、モノトーン派か、天然素材系を混ぜるかのパターンに大雑把には分けることができそうです。

モノトーン派は見分けがつきませんね。

似たり寄ったりどころか、同じ会社が作っていると言われてもわかりません。

誰がこのスタイルをやり始めたのかは定かではありませんが、今やどの会社もマネがマネを呼び、マネが繰り返され、オリジナルとか個性的とか説明になっていない説明をしている文章もアリで混乱すること間違いなしですね。

この辺が広告代理店の無節操なところでして、お金さえ払えば似たり寄ったりの会社を並べるのも「良し」としてしまいます。

後は数社見学に行って、営業マンの感じが良ければその会社と家づくりを考えるという黄金パターンになってしまうのでしょうね。


一応、会社ごとのコンセプトは表示していますが、「構造材に難があり、30年程度の耐久性」とか「漏水時に床が盛り上がる集成材を使用しています」という本当に消費者が知りたい情報は表示されておりません。

もちろん、そんな表示がされるようであれば記事広告なんか出さなくなってしまいますけれど。

それらが混ざっていても消費者にはわからない。

玉石混合の状態をどのようにして見分けるか、その手段を持たない状態で選択する場を与えられているような状態です。


見ていて再認識したのは、消費者に本当の情報を届けていない、と言う点。

そして、容易に他社がデザインを盗用するのを助ける効果を持っている点。

この二点です。


せっかく自社が苦労の末にオリジナルテイストをまとめたとしても、雑誌の掲載によって簡単に他社がマネをしてしまいます。

広告しなければ消費者に知られることも難しいため、業者は何らかの広告活動は行います。

モデルハウスも新聞のチラシも住宅雑誌も広告です。

消費者に知ってもらうための広告が、他社へのデザインのインスパイアにつながっているのは皮肉というか、悲喜劇というか、客観的にみると好ましい状態とは言えないと思います。

上手にマネをしているのであればまだ良いのですが、中には痛々しいマネもありまして。

オイオイ・・・それって〇〇ホームのパクリでしょ・・・テイスト違うけど・・・みたいな施工例もあったりして、消費者と違う住宅雑誌の楽しみ方をしてしまいます。


そういう状況を見ていると「らしさ」って大事だな、と思います。

その会社のポリシーとか理念とか。

社長の思想や、デザイナーの人間性とか。

それらが基礎になって、デザインと言う形に現れているのは間違いありません。

そこにその会社の「らしさ」が出ていると好感が持てるし、「らしさ」を感じない単なるモノマネ住宅はイヤらしさというか、下品な商人気質を感じてしまいます。

「売れているんならマネしてやろうか」と言わんばかりのメッセージを施工例から感じてしまうことがあります。


そういう会社だと感じることができずに頼む消費者もいる訳で。

それも縁ですから、それが正しいとか間違っているとかいうつもりはまったくありません。

ただし、「良い家づくりには見えない」というのが正直な感想です。


実際問題家づくりに関して情報を得ようとすると、住宅雑誌からの情報は大きなウエイトを占めています。

インターネットや住宅情報誌で下調べをしたうえで、ある程度選択範囲を絞り込んでから実際のモデルハウスなどに見学に行くのが多数派でしょう。

消費者に知ってもらうための努力によって、選択肢に残るように企業は努力をするわけです。


知ってもらう努力の他に、自社の差別化のためにいろんな努力がありまして。

その努力が「オリジナル」として会社の「らしさ」を追及している会社もあれば。

売れている会社に「便乗商法」的に「マネ」をして恥じない会社もあります。

それらが混在している雑誌を見るのは、実はあまり好きではありません。

専門家でありながらあまり住宅情報誌を見ないのはそういう理由からです。


真面目にお客さんの満足を追求する地域密着の会社と

泥棒まがいの要領の良さで客ウケを追及している商人を

あなたは見分けることができるでしょうか?

社名を隠せばわからなくなるような似たり寄ったりのデザインを見せられる中で、その見極めを間違えない自信がありますか?


ちょっと意地悪な質問になってしまいましたが。

実際にはそんなものです。

オリジナルを生み出す努力をした会社には特有のオーラが漂います。

家を建てるならそんな会社と一緒にしたいですよね。

私ならそう思うんですが。

あなたならどう思われますか?


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