2010年07月14日

マイホーム論 5

その家はあなたに何をしてくれるのか?

答えは簡単には見つかりませんが、納得できる家づくりを追及する上では欠かせない観点です。

観点というところがポイントです。

そういう視点で家づくりを見渡さないと潜んでいるリスクに気付きません。

良いデザイン。

自然素材。

優れた省エネ性。

そんなレベルではなく、もう一段高い所から見渡すイメージをして見るとわかってきます。

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衣食住と呼ばれた生活の基本はすでに得られました。

戦後貧しい時代に最低限の生活は維持しようと言うことで、指標として「衣食住」が叫ばれていた時代はすでに昔のこと。

現代では一歩進みまして「意食住」を健康の基本として考えなければなりません。

「意」とは自意識、心、精神的な健康に関わる分野。

「食」は体を作る原料ですから、体の健康の基本。

「住」は住む環境が人に与える影響について、まだまだ未開拓の分野と呼べる面があります。


マイホームコンサルタントでは「意」と「住」の関係に着目し、日々、感じるストレスをどのようにしてリセットすれば良いのかを追及しています。

エゴグラムを利用して、ストレスの種類を特定し、間取りや素材、色などの選択時にストレスを軽減できるように計画に反映したりしています。


ところが業界全体としては「建築工事は商品」として扱われていることが多く、カタログ化して効率よく販売できるシステムばかりが業界から重宝がられており、カタログ化できない住人の個性を客観視して住み良さを反映するなどの工夫が足りないように見えるケースも多いと言わざるをえません。


厚生労働省の健康に関する統計や、国立がんセンターの統計は見たことのない人は見ておいた方が良いでしょう。

国民医療費

国立がんセンター死亡統計

これらの事実の理由を考えることが大事です。

「なんでかな?」

考えてみると「意食住」に発する病気の原因と言う物が見えてくるでしょう。

これらのうち、どれかひとつだけ大事にしても効果は低いと言わざるをえません。

どれも怠らずに自分に良い物を選んでいるでしょうか?

自分にとって「意」「食」「住」が良い物をもたらしてくれるように選んでいるでしょうか?

考えたことがないなら、この機会に考えてみても良いのでは?

何か感じるところがあれば、いろんな気付きを得られると思います。


医療費はウナギ登りでとどまるところを知りません。

今では年間30兆円を超える国家予算がかかっています。

では病気は減っているでしょうか?

医療がこれほど進んでいなかった時代より10倍、20倍と増えています。

それらの原因は「医療」ではありません。

日々の暮らしの中で、病気の原因になる要素が「意」「食」「住」の中にあったから、その積み重ねで病気になったと考えて当然だと思うのです。


であるならば、「食」こそ分野が違いますけれど、「意」について「住」で対策することができないか、と考えることもできるわけです。

この秋にはパワーインテリアという個人の体質に合ったインテリアを見つける手法をシステム化して会員に提供させていただきます。

ストレスを軽減させ、毎日の心身の疲れをリセットできるような効果を住宅に持たせることを目的とした具体的に対策する手法をサービスできるように準備中です。

今まではそうとは言わずコッソリとやっていましたが、今後はきっちり体感していただきパワーインテリアの効果を実感してもらえるようにいたします。


本題に戻します。

なぜ今まで「意」「食」「住」は生活に密接にかかわっているのに一元化されなかったのか、ということも知っておきましょう。

単純にそれぞれの専門家はいても、複数の専門知識を持つ統合職がなかったからです。

「意」は研修やセミナーを主催するコンサルタントや、精神医療関係者。

「食」は農業、飲食店、料理研究家など。

「住」は建設業者、建築家を含む設計士など。

ひとつの分野でも大変な量の知識と技術が存在します。

それらを統合し、関連性を持たせて、人の個性に合わせた提案をすることができなかったんですね。

だから、それぞれバラバラ。

一つの分野の中でも諸説紛々しているのに重ねて、複数の分野を統合してアドバイスする仕事もなかったし、できる人もほとんどいなかったと言って良いでしょう。

でも過去は過去。

これからはそれらの問題を統合的にトラブルシューティングする必要があります。

例えば、ストレスだらけの職場で毎日働き、食事は店屋物かコンビニ、家に帰ってきたら騒音だらけの集合住宅で、電磁波は飛びまくり、静電気もたまり、家具の裏はカビだらけとか。

こんな状態で「オレ健康」なんて人はさすがにいないでしょう。

短期間は跳ね返すことができたとしても、長期間で体力や免疫力は奪われて、健康を害する見込みが高そうだというのは誰が見ても明らかです。

しかし、現実にはストレスが溜まったら「カウンセラーにでも相談したら」「精神病院のワークショップにでも参加してみたら」とか無責任な知人の診断などでさらに悪化する可能性に追いやられることもあります。

食に関しては自然食や免疫療法を主催している団体のセミナーや書籍で勉強することができます。

食は比較的勉強しやすい環境があると言えます。

では「住」はどうでしょう?

住宅が健康に影響する、というテーマで何をイメージするでしょう?


シックハウス。

風水。

電磁波。

その位は出てきそうですね。


恐ろしいことに健康に影響する環境学としては、学術として確立されていません。

建築が健康に与える影響は、学識として確立されていないんです。

シックハウスに関しては特定の13品目に関してだけは使用が制限されています。

風水は・・・いろいろと見解がありますのでここでは明言しません。

電磁波はWHOの再三の勧告にも日本は耳を傾けていません。

先進国で唯一、電磁波については無法地帯に近い状態です。

シックハウスは特定の品目以外の使用はまったくの無法地帯。

法的に説明の義務もない訳でして、自分で調べて対策するしかありません。


このような背景の中で対策すればするほどコストは高くなるし、その上、学識者のお墨付きはない状態です。

趣味でそういう家にする、としか評価されないんですね。

それが日本社会の現実です。


だから、家が住む人の心身の健康を左右する、なんて話をしても「変わった奴」扱いされて終わっちゃいます。

そういう扱いに負けない信念を持った人はごく少数いますが、市民に恐怖心を感じさせずにわかりやすく解説できる人となると絶滅寸前の数しかいません。

情報がどこにあるのか知りたくても知られることが少ないのにはそういう背景もあります。


実は昨日、ある講演会に参加しまして終了後に懇親会に参加した席でのこと。

隣に座った女性の経営者から「近所で新築した家が半年程度で離婚して家を売りに出した」と言っていました。

何が原因かはここでは明言できませんが、何かの原因があったから家族のコミュニケーションがうまくいかなくなり、けんか別れしたのでしょう。

離婚をさせた「何か」が家にもあったかもしれません。

計画時にそれらを察知し、対策の必要性も含めてリスクを排除する。

そのためには家というのは、住む人の個性に合ったもので、住人の心身を癒す性質を持っていなければならないことが見えてきます。


イライラしている日もあります。

疲れ切った体で仕事から帰る日もあります。

話を聞いてもらって消化したい問題があるかもしれません。

子どもの言動が親の怒りに火をつけることもあるでしょう。

しかし、それらの問題をできる限り少なくし、ストレスをリセットさせるような機能を住宅に持たせることが可能だとしたらどうでしょう。

カタログ化されたイージーオーダー住宅よりもそっちの家づくりの方が良くないですか?

家族の心を安定させる家づくりは、すでに科学的な設計方法ができてきています。


あなたの欲しい家は、あなたに何をしてくれるのでしょうか?


今一度考えてみましょう。

答えが見つからないうちは、計画をまとめない方が良いです。

具体的に、あなたのメリット、家族のメリットが確認できる計画。

将来的にストレスとなる要素が少ないことが確認できる計画。

そこまで練り上げたら「良い家づくり」になっていると納得できるでしょう。


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