2013年06月17日

心理学と住まい

心は外界の影響を受けて、めまぐるしく反応し続けます。

好ましい刺激を快感と感じ、好ましくない刺激はできるだけ避けるように体が自然と反応します。

五感を通して、絶えず心は外界の刺激を受けて反応します。

ですから、体を休める場所は、同時に心を休める場所として考えなくてはいけません。

心を休めることで、毎日の心身のストレスを解消することができます。

これらの考え方はよく考えると誰もが同意するレベル。

問題は、ご主人と奥様との両者が「快感」と思える刺激が違う場合がある、ということと。

少量の不快感に気付かずに、微毒を与え続けるような住空間になってしまっていることがある、
ということの二点。

エゴグラムを使った心理分析をベースに、夫婦の個性に合わせたリラックス空間を提案することが可能になります。


全く違う個性も夫婦によってはあります。

というかそれぞれ補い合うような形になっている夫婦が多いような気がします。

はっちゃけタイプには忍耐タイプの相棒が、とかね。

同じタイプが夫婦になることも当然あるのだけれど、多くの分析を行っていると「違うタイプ」を求めて夫婦になっている傾向は強いように思います。


そうすると、当然ストレスの種類も違ってくる訳でして。

同じ間取り、インテリア、家具や小物にしても、そこで「合う、合わない」が出てきます。

エゴグラムを使うとその辺がわかりますし、夫婦の間に入って「奥さんはこれがストレスでご主人はこれがストレス」という解説は、どのご家庭でも「思い当たる」そうで、さらには直接夫婦間で話し合った時には「相手のワガママ」と感じていた主張がそうではないと理解されたりなど、関係良化にも役に立ったりしています。

多くの家庭では奥さんの方が住宅の滞在時間は長くなります。

働き盛りのご主人がそんなに家にいられる訳もなく、やはり家庭の主役は奥さんということになります。

ストレス対策を間取りに反映する時には、奥様の視点を主に調整します。

比率としては大体7割というところでしょうか。


たとえば・・・

奥様は片付けが苦手。

お子様は4歳と2歳。

家を建てたらパートに出たいと考えている。

人の評価を気にするところがあるけど、気に入ったママ友は家に誘いたい。

ご主人は勤務時間が長く、頭脳労働と肉体労働が半々のような仕事。

出世してもそんなに業務の内容は変わらない。

そんな夫婦の場合、奥様の家事動線と他人から見られてもキレイにしやすい庭まわりと玄関からダイニングまでのインテリアがプランのキモになります。

ご主人は体の疲れを取る為に、家で使う空気と水によって、体内の乳酸菌が活性するような機能を持たせることで、病気予防や日々のモチベーション維持に効果的な住空間ができます。

エゴグラムを応用することで、これらの情報はお客様の口から要望として出てくる前に、グラフの読み取りと、仕事や家事についていくつかの質問をするだけでわかってしまう、というのが最大のポイントと言って良いでしょう。

重要なので繰り返しますが、お客様の口から「こうしたい」という前にわかってしまう、というのがポイントです。


住む人の求めている要素が簡単に設計者に伝わります。

これはホント。

やっていてビックリすることが何度もあります。

当然、打ち合わせの最中も「グラフから読み取りますとこういう物は好きだと思われますが」
「そうそう!」みたいな会話が何度も出てきます。


はじめて家づくりを体験する人にとって、自分たちのイメージしていることが設計者に伝わることはとても重要です。

でも頭の中で考えていることは、日ごろ体感的に感じている潜在的な欲求を言語化することはとても難しいといえます。

それが得意な人もいますけれど。

多くの人はやはり苦手、というかどうやって表現して伝えたら良いのかわからない人が大半なのではないでしょうか?


建築心理学は声にならない声を聞き取って、住む人の要望をプランに反映する新しい家づくりの手法だといえます。

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